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女性と子どもの健康を重視、サービスの質と効率を向上、子どもを産み育てやすい社会の構築を支援
ソース:北京市衛生健康委員会
日付:03/14/2025

女性と子どもの健康は家族の幸福の基盤であり、社会文明の進歩を測る重要な基準である。「第14次五カ年計画」の青写真に基づき、北京市で女性と子どもの健康を守る各種機関は模範意識を堅持し、「母親の安全、子どもの優先」という理念を貫徹し、サービスモデルを革新し、サービス内容を最適化し、サービスの質を向上させ、女性と子どもの健康レベルを大幅に向上させた。2024年、北京市の妊産婦死亡率は10万人当たり0.69人、乳児死亡率は1000人当たり1.35人で、2020年に比べてそれぞれ84%、23%低下し、国際先進レベルに達した。特に妊産婦死亡率は過去最低の水準に抑えられた。

生命至上主義を堅持

母子の安全保障を継続的に強化 

ネットワークを構築

母子の安全保障に注力

北京市は、11カ所の市レベルと34カ所の区レベルの重症妊産婦治療センター、7カ所の市レベルと27カ所の区レベルの重症新生児治療センター、17カ所の市レベルの病院を指定して妊娠合併心臓病、脳疾患、感染症の合同診察を実施し、急病・重病のある女性と子どもに向けた健全な遠隔医療調整システムを構築した。極めて重篤な妊産婦患者に対応するため、市レベルの専門家チームを設置し、「1例1册(患者1人ひとりに向けた最善の治療計画)」を実施する。市内各区の73カ所の母子保健院、地域医療センター、3級助産施設の新生児科(病棟)で産科と小児科の連携を強化した。また、市内各区の救急センターで重症新生児の搬送用車両や設備を配置し、地域の搬送・治療能力を向上させた。

メカニズムを構築

基盤づくりを全面的に深化

北京市は6年連続で、母子の安全を守る基盤を構築し、問題の事前予防と早期予防・管理を強化する地域行動を実施した。予防・管理、リスク管理、品質管理、自己管理、共同管理という5つのメカニズムを確立し、問題を事前に予防するために末端医療・衛生機関のサービス提供、質の高い資源の配置、技術訓練を実施するなど、30項目の具体的な措置を明確化した。地域の母子安全保障指標表、責任リスト、課題リスト、ネガティブリストという「1表3リスト」を策定し、地域の母子安全保障指標のモニタリングを継続的に実施することで、「妊産婦死亡ゼロ」を達成した区の数を12から16に増加させた。

モデルを革新

6つの行動を展開

北京市は、妊娠リスクのスクリーニングと評価、ハイリスク妊産婦の症例管理、急病・重病の治療、妊産婦死亡の報告、面談・通知の5つの制度を実施した。また、妊娠リスクを予防し、母子の安全を全方位的に保障する能力を高めるために、「迅速行動」、「多診療科行動」、「標準化行動」、「向上行動」、「保障行動」、「全過程行動」の6つの行動を革新・実施した。

能力を向上

バランスの取れた発展を促進

管理の制度化を推進した。症例研究、訓練評価、指導・支援の3つの制度を確立し、管理チェーン、技術チェーン、治療チェーンの3つのチェーンの管理を強化した。

サービスの均等化を推進した。市レベルの重症の妊産婦・新生児向けの治療センターの双方向の業績評価を実施し、バランスの取れた発展を促進するため、関連区で技術指導や業務研修を強化した。

能力向上を促進した。助産施設2カ所、産科技能・妊産婦ケア機関7カ所、新生児ケア機関7カ所、末端医療衛生機関向けの母子保健訓練基地1カ所を建設し、均質な研修と評価を実施した。

発展を促進

質の高いサービスを推進

便利な母子保健サービスを推進した。産科病棟の安全性を検査する革新的な制度を確立し、現代的産科病棟における安全な分娩モデルを普及させ、産科病棟の施設・設備、スタッフの配置、心と体のケア、品質管理指標の4つの内容を中心に81カ所の現代的産科病棟を建設した。

包括的な母子保健サービスを推進した。市内の助産施設全体で不妊カウンセリング外来診療科を開設した上で、16カ所の質の高い不妊クリニックを建設し、市レベルと区レベルの婚前・妊娠前保健向けの紹介ネットワークを確立した。妊娠中の栄養リテラシー向上、サービス改善、チームビルディング、品質管理・評価の4つの行動を実施し、妊娠糖尿病と産後ケアの統合サービスモデルを模索した。「安心キャンペーン」を展開し、妊娠初期、中期、後期、産後の妊婦を対象に、4回の心理検査を無料で実施し、スクリーニング率は98%以上に達した。子どもの主な死因に焦点を当て、未熟児への完全な介入を実施し、100の新生児蘇生チームを構築し、先天性心疾患の統合サービスを率先して実施することで、5歳未満の子どもの先天性心疾患による死亡症例を2023年比で40%以上削減した。

スマート母子保健サービスを推進した。包括的早期警報ネットワークを改善し、生殖補助医療リスク評価と助産早期警報サービスの統合を推進し、ハイリスク妊婦が受診した産婦人科以外の診療科に関する情報を共有する仕組みを確立し、ハイリスク妊婦のスクリーニング、紹介、介入、フォローアップの一連の追跡可能なサービス全体を改善した。産科学校のカリキュラムを標準化し、オンライン産科学校を導入し、「5つの知識、5つの心得」(5つの知識:妊娠時期、妊娠検査、ヘルスケア、リスク、連絡に関する知識。5つの心得:モニタリング、食事、運動、分娩、育児に関する心得)などの一連の母子保健の中核概念を広く宣伝することで、健康リテラシーを継続的に向上させた。

一般市民に資源を提供

母子保健サービスネットワークを継続的に改善

21カ所の市レベルの母子医療専門病院の長所を最大限に発揮し、子どもの発育・発達、子どもの栄養、子どもの聴力、子どものリハビリ、青少年向け医療、女性に多い病気の予防・治療、女性の栄養摂取、漢方婦人科など8分野26カ所の母子医療専門病院の共同プラットフォームの建設を支援した。緊密な小児科医療コンソーシアムや小児保健サービスの紹介ネットワークと連携し、子どもの視力、心理、口腔衛生、聴覚、一般的な病気の予防・治療を中心に、13カ所の質の高い医療機関を選定し、16区の母子保健院に80カ所の小児保健専門診療科を設立した。0歳から6歳までの子どもを対象に、聴覚、視覚、知能、肢体不自由、自閉症の5種類の障害疾患について、無料でスクリーニングを実施し、末端医療・衛生機関による早期スクリーニング、各区の母子保健院によるスクリーニング、良質な医療機関による診断からなるサービスメカニズムを改善した。北京市障害者連合会と共同で、診断・評価機関を13カ所から16カ所に再選定し、16区と経済技術開発区をカバーする患者紹介関係を構築し、年間100万人の子どもにサービスを提供した。過去3年間、早期スクリーニング率は99%以上に達し、診断率は2.3倍増加し、早期スクリーニングと早期診断を効果的に推進した。

質の高いブランドを構築

質の高い母子保健サービスを継続的に向上

子どもを産み育てやすい社会を構築し、助産施設で母子支援の概念を深め、支援メカニズムを改善し、支援サービスの内容を拡大し、合計81過疎の母子支援病院を建設した。母子保健院で質の高いサービスの徹底的な実施を推進した。北京市母子保健院をはじめ、通州区、西城区、朝陽区、順義区で5カ所の区レベルの母子保健院が4つ星基準を満たし、質の高く多様なヘルスケアに対する女性と子どものニーズに応えた。17カ所の母子保健院で母子保健分野の有名漢方医診療室を35カ所設立し、積極的に継承指導と実演指導を実施した。16区で漢方母子保健の標準化診療質と体験エリアを設置し、ワンストップで漢方学と西洋医学の総合的な医療・ヘルスケアサービスを提供した。末端医療・衛生機関の母子保健外来診療科改善プロジェクトを実施し、AA級以上の標準化外来診療科のカバー率を高め、AA級以上の外来診療科のカバー率を市内で70%以上とした。幼児期発達向上プロジェクトを実施し、AA級の末端医療・衛生機関に子ども向けの健康促進コミュニティの建設を推進し、68施設を新設して累計164施設とし、カバー率を80%とし、幼児期発達サービスの地域社会への拡大を推進した。

新生児の安全を保護

先天性異常の予防・治療を継続的に強化

北京市は先天性異常の予防・治療能力を強化するプログラムを実施し、豊台区と通州区の母子保健院は、国家レベルの妊娠前保険特色専門診療科建設機関の第2陣を創設した。評価の結果、北京婦産病院、北京協和病院、北京大学第一病院、北京大学人民病院、北京大学第三病院、解放軍総病院第一医学センターを出産前診断センターを選定した。北京大学第三病院と北京安貞病院、北京大学人民病院と阜外病院、北京婦産病院と解放軍総病院第七医学センターは、国家から国家胎児心疾患・母体胎児医学統合管理特色建設機関の第1陣として認定された。第14次5カ年計画期間中、12種類の新生児遺伝性代謝疾患、先天性心疾患、股関節形成不全、聴力・難聴の無料合同遺伝検診を50万人以上の子どもに提供し、検診率を99%とし、早期診断・早期治療の効果的な実施を推進した。

健康問題に注目

子どもの心身の健康促進を支援

「健康児童行動向上プログラム」を実施し、「子どもの健康増進年」を開始し、子どもの健康上の重要な関心事に焦点を当て、子どもの健康の質の高い発展を促進した。医療・ヘルスケアと教育の統合を推進し、5区の17カ所の中学校で青少年のメンタルヘルスに関するパイロットプロジェクトを開始し、メンタルヘルスとピアサポートのサービスパッケージを推進し、「家庭、学校、コミュニティ、病院」のサービスモデルを構築した。環境設定、設備要件、人員配置、サービスプロセスを中心に青少年保健クリニックを標準化し、累計8カ所のモデルクリニックを建設した。また、青少年の成長・発達、視力ケア、メンタルヘルス、リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)のニーズに重点を置き、質の高い専門診療科が関与したヘルスケアサービスのネットワークを構築した。医学とスポーツ教育の融合により、子ども向けの運動クリニックを試験的に開設し、子ども向けの運動処方を制定した。医療とヘルスケアの融合により、各区の母子保健院で子ども向けのリハビリクリニックを開設した。

女性健康を重視

リプロダクティブ・ヘルス推進活動の実施を促進

中絶前、中絶後、出産後の革新的な 「トリプルケア 」サービスを提供し、女性の生殖能力保護を実施した。女性の乳がんと子宮頸がんの包括的な予防・治療を強化し、世帯人口から居住人口への対象拡大を推進し、28万人以上の無料検診を実施することで、早期診断率はそれぞれ98%以上、80%以上、治療率はほぼ100%に達した。ミニプログラム「京通」(北京市の企業・市民向け都市公共サービス携帯端末)を通じて、一般市民は乳がん・子宮頸がんのオンライン予約、症例登録、結果通知、オンラインフォローアップ、健康教育などのワンストップサービスをスマートフォンで利用した。通州区などと6区における適齢期の女子生徒へのHPVワクチン接種に基づき、2025年に新入学する中学校1年生の女子生徒への無料任意HPVワクチン接種を民生実事プロジェクトに含めた。女性生殖管の3大悪性腫瘍の1つである子宮内膜がんのスクリーニング戦略を率先して打ち出した。女性の更年期症候群に焦点を当て、痛み、睡眠、骨、心の健康を改善するために適切な技術の使用を促進する「更年期快適化プログラム」を実施した。

健康知識を普及

母子保健知識を宣伝

母子保健の知識を広く普及させるため、10カ所の児童健康特色機関、20人の母子保健「双十」専門家(衛生・健康分野の10項目の民生実事プロジェクトと10項目の重要プロジェクトの専門家)と、100人の母子保健科学の「優秀講師」を選定した。また、300カ所以上の末端医療・ヘルスケア機関で、子どもを持つ親に健康教育と科学的な育児指導サービスを提供する「親の学校」の建設を推進した。7回連続で母子保健科学普及コンテストを開催し、マイクロビデオ、ショートビデオ、科学教室、科学寸劇など200以上の優れた作品を制作し、「1+17」市・区連動宣伝モデルを構築した。社会全体が母子保健を支援する雰囲気を作るため、0歳から6歳までの子どもの聴覚健康管理、妊娠糖尿病の産後ケア、妊娠中の骨盤底機能障害の予防・治療に関する重要な情報、更年期障害への適切な技術の適用と普及に関するマニュアルを作成した。

2025年、北京市の母子保健事業は、党の建設と全体的な計画を指針とし、融合的発展、子どもを産み育てやすい社会の構築、人々へのサービス提供、関連機関によるサービス支援を堅持し、安全確保の最低ラインを守り抜くことで、女性と子どもの健康の質の高い発展を全面的に推進する。また、以下の事業に重点的に取り組む。

一、子どもを産み育てやすい社会の構築を支援する。北京市の母子保健事業は女性と子どもの健康ニーズに焦点を当て、出産・育児支援を強化し、「リプロダクティブ・ヘルス推進年」を開始する。思春期、結婚前・妊娠前、妊娠・出産期、出産後などの重要な時期に焦点を当て、リプロダクティブ・ヘルス推進サービスを包括的に実施する。母子保健支援病院を数多く建設し、女性と子どもに、情緒的で温かく、質が高く、効率的で安全な医療・ヘルスケアサービスを提供する。市・区レベルの重症妊婦・新生児治療センター(合計61カ所)の標準化建設を推進し、市域と区域のサービスモデル機関を構築する。出産後のヘルスケアに重点を置き、産婦の栄養補充、母乳育児のカウンセリングと指導、産褥期の合併症の予防・治療、健康診断、産後のリハビなどのヘルスケアサービスを提供し、出産後への包括的なサービスを拡大する。

二、「小児科・精神保健サービス年」行動を実施する。市内の母子保健院で小児科外来診療科の全面的な普及を推進し、入院サービスの範囲を拡大し、一般的な小児疾患の診断・治療能力を向上させる。市内の母子保健院では「親の学校」を全面的に設置し、子どもの栄養と食事、視力ケア、行動発達などをテーマに、毎月少なくとも1回の広報・指導活動を実施する。また、市内の母子保健院では、児童精神科外来診療科の建設と自閉症リハビリサービスの開発を推進し、児童、青少年、妊産婦、その他の主要なグループを対象に、少なくとも半年に1回のメンタルヘルスセミナーを開催する。自閉症児ケア促進行動を実施し、定期的なフォローアップ・管理メカニズムを健全化する。市内各区の中学校で国家青少年メンタルヘルスパイロットプログラムのサービスパッケージを普及させ、その実施効果を評価する。助産施設は妊娠中・出産後のうつ病や不安症の予防・治療を妊婦向け学校のコア・カリキュラムとし、妊婦とその家族に一般的に使用されているメンタルヘルス・ケアの方法を指導する。各区は助産施設による妊娠・出産時の心理検診とカウンセリング・指導のワンストップサービスの提供、妊娠・出産時の主な心理的問題に対応したカテゴリー別の心理カウンセリングの実施を推進する。

三、子どもの健康増進を重視する。保育施設に栄養・健康食堂を設置し、子どもの食事管理を強化する。子供向けの運動クリニックの試行建設を拡大し、子供向けの運動処方を推進し、子供向けの運動評価と科学的指導を強化する。「乳幼児の栄養摂取評価サービスに関するガイドライン」の適用を促進し、摂食行動と栄養状態の評価を強化し、過体重と肥満の発生率を減少させる。子ども向けの眼科医療サービスの供給を増やし、0歳から6歳までの子ども向けの眼科医療・視力検査サービスを推進し、屈折検査を実施し、遠視予備軍をモニタリングする。近視、肥満、脊柱側湾症、精神異常、虫歯など、就学前・就学児童の主な健康問題に焦点を当て、子どもの健康を守る「五小(近視、肥満、脊柱側湾症、精神異常、虫歯)」特別行動を実施し、子どもの主な健康問題の早期発見、早期介入、全過程管理を推進する。

四、女性の健康を重視する。青少年の成長・発達、視力ケア、口腔ケア、メンタルヘルス、リプロダクティブ・ヘルスに焦点を当て、市内の質の高い資源を活用し、17カ所の母子保健機関で青少年保健サービスの病院紹介ネットワークを構築する。北京市「子宮頸がん撲滅加速活動」を実施し、適齢期の女性に対するHPVワクチン接種に関する健康教育を強化し、子宮頸がんの診断・治療のプロセスを標準化し、ワクチン接種、検診、診断・治療を連携させた包括的な予防・治療の3層モデルの確立を模索する。基準を設定し、乳がんと子宮頸がんの検診・診断機関を再選定し、サービスネットワークを最適化する。乳がんと子宮頸がんの検診機関で厳格な品質管理を実施し、検診、診断、治療、フォローアップの全過程における業務の質を向上させる。女性生殖器の三大悪性腫瘍の1つである子宮内膜がんに焦点を当て、適齢期の女性を対象に子宮内膜がんの検診と診断を試験的に実施する。更年期女性の骨盤底機能障害の予防・治療サービスを開始し、科学的な機能評価と治療指導を実施する。

五、末端医療・衛生機関の母子保健サービス向上プログラムを実施する。末端医療・衛生機関強化プロジェクトを実施し、末端医療・衛生機関への政策、資金、プロジェクトなどの資源提供を推進する。母子保健改善・向上プロジェクトを徹底的に実施し、各区では標準化外来診療科のカバー率を100%に、AA級以上の標準化外来診療科のカバー率を50%以上にするよう努力する。子どもの健康増進を支援するコミュニティの建設範囲を継続的に拡大し、子どもの早期発達サービスパッケージを推進し、子どもの早期発達サービスの内容を拡大する。

六、母子保健サービス連携プロジェクトを実施する。母子保健院で、子どもの視力、成長・発達、心理、口腔健康、一般的な病気の予防・治療、漢方医学、更年期障害の7つの分野を中心に、131カ所の専門家診療室の効果的な実施を促進する。質の高い医療機関、母子保健機関、末端医療・衛生機関の統合・協力を促進するため、母子保健診療科による地域連合体を試験的に構築する。児童心理科、小児歯科、漢方小児科、女性心理科、健康教育など、5種類の母子保健専門分野を末端医療・衛生機関まで拡大する新モデルを構築し、一般市民への質の高いサービスの普及を促進し、女性と子どもの健康へのアクセス感をさらに高める。