2024年11月20日、北京市衛生健康委員会国際協力処、北京市外事弁公室国際言語環境建設処、北京大学医学人文学院の合同調査団は、北京同仁病院の亦荘病院、北京朝陽病院の常営病院、北京婦産病院の東部病院を訪問し、「国際交流センターの言語環境構築」について現場視察と調査を行った。調査団は各病院の外来診療科、救急診療科、国際診療科に設置された二カ国語標識の検査に重点を置き、北京市における外国人患者へのサービスや国際言語環境の構築における各病院の成果と課題について突っ込んだ意見交換を行った。
北京同仁病院は言語環境構築業務と外来診療サービス、接訴即弁業務(苦情受付後の即処理)の徹底的な融合、病院の特色を生かした眼科専門英語・中国語シソーラスの構築など、革新的な取り組みを実施し、病院サービスの細分化を反映している。北京朝陽病院は常営病院を建設した際に、国際一流都市の重要なソフトパワーを創造するため、「公共場所における中国語標識の英語翻訳・表記に関する規範」の要求事項を厳守し、1,300枚近くの外国語標識を設置した。現在、病院内の公共場所における外国語標識の標準化、明確化、正確化を徹底し、院内の医療サービスの質を継続的に向上させている。北京婦産病院は外国人患者の利便性とアクセス感を向上させるため、今年5月、外来診療科、救急診療科、特別外来診療科の二カ国語標識を総合的にチェック・更新した。女性患者に快適で目を引く視覚的認識でサービスを提供するという人間味あふれるコンセプトを強調するため、標識の背景色をピンクで統一した。
一方、非英語圏の患者の受診が徐々に増えていること、処方箋や登録票などの個人情報をバイリンガルで同期できないこと、既存の標識シソーラスの更新スピードと医学・技術から派生する新しい概念の開発スピードが一致していないことなど、病院の関連業務も多くの課題に直面している。これらの課題の対応策について調査団はアドバイスを提言した。
次の段階では、北京市衛生健康委員会は引き続き北京市党委員会外事弁公室、北京市政府外事弁公室、北京大学医学部と協力し、市内の医療機関に政策支援、技術指導、専門訓練を提供し、関連課題の研究を実施し、医療機関の国際言語環境構築の革新的発展を推進し、国際コミュニケーションセンター機能の構築にさらに貢献する。