10月27日、北京市衛生健康委員会は健康報社と共同で、第1回北京市「医療品質向上優秀事例コンテスト」の決勝戦を開催した。同コンテストは、国家衛生健康委員会と国家中医薬管理局が実施する「北京市の医療品質の全面的な向上に向けた3カ年行動計画（2023～2025年）」の具体的な取り組みとして、各医療機関における医療管理や科学技術革新の優秀事例を収集・紹介することで、北京市の医療と医療サービスの質をさらに向上させることを目的としている。

今年5月に開始された同コンテストは、「医療管理」と「科学技術革新」の2つのグループに分かれて設計されており、伝統を継承しつつ革新的なものを開発し、医療の質を向上させるという伝統継承と革新性の原則が反映されている。合計30件の事例が決勝戦のプレゼンテーションと最終弁論に臨んだ。決勝戦は、審査専門家と各区の衛生健康行政部門、医療機関の代表者によって共同で採点され、医療管理グループと科学技術革新グループの一等賞2件、二等賞4件、三等賞6件、優秀賞8件、若干の個人賞と組織・管理賞が選ばれた。これらの事例は、医療管理や科学技術革新の分野で北京市の各医療機関の努力と段階的な成果を十分に示している。

2023年に「北京市の医療品質の全面的な向上に向けた3カ年行動計画」を開始して以来、北京市衛生健康委員会は「ネットワーク構築」行動を通じて、50カ所以上の市レベル品質管理センターと300カ所以上の区レベル品質管理センターを設立し、レベル的責任分担、レベル別管理、専門家の参加と相互協力により、市、区、機関の3レベルの医療品質管理ネットワークを形成し、市内の各レベル・種類の医療機関をカバーしている。継続的に人々の関心を寄せる医療問題の解決に取り組む。医療品質問題に関する患者の苦情が多い医療機関を対象に、「接訴即弁（苦情を受けた後の即時対応）」特別監督、各種調査などの方法で医療品質の非通告査察を実施し、関連医療機関に問題を是正するように促し、医療品質と患者の安全をさらに強化する。また、患者のニーズを重視し、情報技術を活用することで、インターネット診療、検査報告書のオンライン検索、医療画像のオンライン検索、電子版の医療関連書類と入院診療計画書、退院の即日決済などの一連の取り組みを採用し、医療品質と医療サービスの向上を促進する。優秀事例コンテストを通じて、各医療機関に学習と交流のプラットフォームを提供する。医療品質の優秀事例を展示する過程で、各医療機関が互いに学び、共に進歩し、医療品質の問題や不足を発見・解決し、国民への医療サービスを引き続き改善することができる。

北京市衛生健康委員会党委員会の鍾東波書記は決勝戦に臨んだ事例を高く評価し、受賞した医療機関と参加者に祝いを伝え、「優秀事例には、タイムリーな政策対応、人民本位主義の堅持、問題志向、各種の役職や専門職の包括的な動員、各種技術の統合的な利用、分析時のデータ活用などの特徴がある」と述べた。また、全市の医療衛生機関に対し、「一、医療品質管理を全面的に推進し、業界でモデル機関を目指して競争しあう雰囲気を形成する。二、イノベーションの推進力を強化し、管理革新と技術進歩を通じて、衛生健康システムにおける新たな質の生産力の開発を促進する。三、仕事のやり方をさらに改善し、バイオテクノロジーの分野でより革新的なブレークスルーを探求し、北京市の医療品質向上の促進に貢献し、国民により高品質で効率的な医療サービスを提供する」という要望について発言した。

受賞者リスト

（一）医療管理グループ

一等賞（1）

民航総病院

二等賞（2）

北京大学第一病院

北京腫瘍病院

三等賞（3）

中国医学科学院北京協和病院

北京大学人民病院

首都医科大学附属北京友誼病院

優秀賞（4）

北京大学第三病院

中日友好病院

北京清華長庚病院

首都小児科研究所附属児童病院

（二）科学技術革新グループ

一等賞（1）

首都医科大学附属北京儿童病院

二等賞（2）

首都医科大学附属北京安定病院

北京腫瘍病院

三等賞（3）

北京大学人民病院

首都医科大学宣武病院

中国医学科学院北京協和病院

優秀賞（4）

北京大学第一病院

北京救急センター

北京大学第三病院

首都医科大学附属北京潞河病院

（三）個人賞

優秀選手賞

中国医学科学院北京協和病院 史迪

民航総病院 応嬌茜

優秀医療管理賞

北京腫瘍病院

優秀科学技術革新賞

首都医科大学附属北京児童病院

普及価値賞

民航総病院

中国医学科学院北京協和病院

（四）優秀組織管理賞

中国医学科学院北京協和病院

北京大学第三病院

首都医科大学宣武病院

北京清華長庚病院

北京腫瘍病院

首都医科大学附属北京安定病院