ナビゲーション
北京市で新型コロナウイルス肺炎の発生、予防、制御状況
ソース:北京市衛生健康委員会
日付:02/06/2020

  一、北京市の発生状況

  1月24日14時まで、北京市で確認された感染者数は累計29人である。その中、1人は重症であるが、病状は好転する。他の感染者の病状は安定している。濃厚接触者は累計273人であり、医学観察を実施しているが、現時点では発熱などの異常は確認されていない。感染者の中、西城区に4人、朝陽区に3人、海淀区に3人、豊台区に2人、石景山区に1人、通州区に2人、順義区に1人、大興区に2人、昌平区に2人、地方からの上京者が9人ある。

  二、予防・制御状況

  武漢市などの地域で新型コロナウイルス肺炎の感染者が現れた後、北京市党委員会、北京市政府は数回の会議を開き、感染の予防・抑制のための共同での活動・態勢について手配をし、習近平総書記の重要な指示を踏み込んで貫徹し、人民大衆の命の安全と身体の健康を確実に最優先とし、「突発的な公衆衛生事件に対する第一級(最高レベル)の応急対応メカニズム」(突発公共衛生事件一級響応機制)を発動し、感染の予防・制御を全力で遂行することを最重要な任務として認識する。

  北京市党委員会、北京市政府は新型コロナウイルス肺炎の感染の予防・制御のための指導グループを設立し、その下に医療保障、交通保障、商品供給、重要活動のサービス保障、宣伝・輿論、社会安定維持、大学・専門学校に関する任務、監督という8つのグループに分ける。全市では突発的な公衆衛生事件に対する共同での活動・態勢の応急対応メカニズムを迅速に発動し、毎日任務を手配する会議を開き、感染状況を分析・検討・判断し、各区、各部門を調整して予防・制御のために協力させる。感染者の早期発見、早期報告、早期隔離、早期治療の原則に基づき、感染の予防・制御の戦いに積極的に打ち勝つように努力する。各レベルの医療衛生機構は予備検査、科目別診療制度と原因不明の肺炎患者に対する検査を強化し、実験室の検査・発見・報告・診断の能力を向上し、輸入症例を厳密に予防・制御し、春節期間中、人が集まる場所での予防・制御措置をしっかりと取る。また、北京市は既に7000余りの市内の医療機構で、予防・制御措置の遂行状況に対し、監督指導と検査を行い、見つけた問題を整頓改革する。予防・制御に関する市レベル、区レベルの専門家グループを設置し、3つの市レベルの指定医療機関を指定し、全市において101ヶ所の発熱診療科がある医療機構のリストと発熱患者向けの受診マニュアルを適時に公布し、発熱患者が規範的、秩序的に受診できるように導き、交差感染を減らす。

  (一)各組織の調整と各部門の協力を強化する。交通部門は湖北省から北京市に到着した旅客に対し、体温検査を始める。街道(町内)、郷鎮、コミュニティーは感染者を検査し、確認された感染者に直ちに指導を与えるため、サービスを強化する。北京市衛生健康委員会の指示に従い、北京市救急センターは北京西駅、北京駅に救急車を派遣し、鉄道部門と密接に協力し、発熱患者を見つけると、直ちに最寄の指定医療機関の発熱診療科に送り、北京市の感染者の選別プロセスに入れる。

  (二)医療ネットワークと規範を整える。医療ネットワークを整えるため、北京地壇病院、佑安病院、解放軍総病院第五医学センターという3つの市レベル指定病院は収容した確定患者に規範的な治療を施す。

  (三)医療機構の管理と予防措置を強化する。病院は感染の予防・制御措置を強化する。医療機構はプロセス上、実施上の管理、医務従事者のトレーニング、個人の予防措置を強化する。

  (四)感染者の検査と濃厚接触者の追跡を強化する。各医療機構は外来患者に対する体温モニターを始め、外来患者、急診患者、入院患者の中、発熱患者、肺炎患者の有無を調査する。

  (五)中国医学と西洋医学を結びつけて患者を治療することを堅持する。新型コロナウイルス肺炎を治療するため、模索・革新しなければならない。1月の初めから、数名の北京市専門家は武漢市で治療に参与し、指導を与えることを通じて、武漢市に貢献し、支援する同時に、得難い経験を積む。

  (六)情報の発表と世論の導きを遂行する。毎日、北京市衛生健康委員会は公式サイト、微博(Weibo)、微信(WeChat)などのプラットフォームで、当日の病例に関する情報を通報する。

  (七)愛国衛生運動と健康上の宣伝・教育を行う。冬と春に流行する感染症の予防・制御を結びつけて、全市で冬と春の愛国衛生運動の手配を行い、科学知識の普及と宣伝をより力強く行う。指示に従って、北京市疾病予防コントロールの専門家はインタビューを受け、専門機構は連続で科学知識を普及する文章を発表し、党中央、市直属の主流メディア、医療機構、各区は北京市の予防・制御の進捗と科学知識を転載する。また、各地からの上京者と北京に帰る人に対し、健康上のアドバイスを送り、受診マニュアルを提供する。

  ここで、市民の皆さんに次のようにアドバイスする:新型コロナウイルス肺炎とインフルエンザを予防・制御するため、会食と旅行を控え、人が集まる場所を控えまたは避ける。バス、地下鉄、汽車、飛行機などの交通機関を利用する時、いつまでもマスクを着用する。室内でよく換気をし、よく手を洗う。人と会う時、1.5メートル以上の距離を置き、握手の代わりに拱手する。体の具合が悪くなると、直ちに医者に診てもらう。発熱の場合、直ちに発熱診療科で受診する。