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初心・使命|「中国模範看護師」蔡紅霞:特別な持場で最も美しい愛を捧げる
ソース:北京市衛生健康委員会
日付:08/16/2019

 
蔡紅霞は高齢者患者を目上の親戚として大切に世話する。

蔡紅霞、女性、江蘇省淮陰市出身、1965年10月生まれ。1980年9月に入隊し、1985年9月に入党した。現在、解放軍第984病院精神科総看護師長、副主任看護師に務め、専業技術4級を取得した。また、相次いで全軍模範看護師、全軍先進婦女個人(模範的な女性軍人)、全軍学雷鋒先進個人(雷鋒に学ぶ模範的な軍人)などの名誉称号を授与された(注:雷鋒は中国における模範的共産党員の偶像。事故で殉死したのち、「雷鋒に学べ」というキャッチフレーズで全国的にそのイメージが定着した)。一等功を1回、二等功と三等功を各1回たてた。2013年5月、国際介護業界の最高栄誉である第44回「ナイチンゲール記章」を授与された。2016年、「十大最美医師」(十人の最も模範的な医師)という名誉称号を授与された。2017年、第6回「首都健康十大衛士」(首都の健康事業のために奉仕する十人の模範者)に当選した。2018年、「中国好看護師」(中国の模範的な看護師)に当選し、基層部の代表として、古田全軍政治工作会議に出席し、習近平主席と2回親しく会見した。第12回、第13回の全国人民代表大会代表に当選した。

揺るぎない抱負を抱き、35年間にわたって職場をしっかり守る
 
蔡紅霞は母のように若い患者を介護する

35年間にわたり、蔡紅霞は精神科の介護職場で働いている。その間、転勤、転職と役所に入職する機会が十数回あったにもかかわらず、自ら放棄した。精神病患者には歪んだ考え方、激しく変化しつつある情緒と行動があった。嘗て彼女は一人で患者ゾーンを巡視した時、若い男性患者が突然に飛び出して、彼女を机の上にねじ伏せ、髪を摑まえて頭を机の上にどんと叩いた。ほかの従業員が駆けつけた後、彼女がようやく救われた。この件を知った夫はこの患者に仕返しをしようとしたところ、彼女が「患者がやったことを気にしないで、自分の行動を抑えないことで、患者も苦しんでいる」と説得して、夫を阻止した。

愛を込めて、すべての患者を家族として大切に介護する
 
蔡紅霞は患者に食べさせ、着替えをし、濡れタオルで全身を拭き、排泄物の処理を行い、一言も不平を言ったことがない

「精神病患者も人間だ。患者は身を病院に預けると、私たちはこの重い信任と責任を背負うべき」。1995年の大晦日、精神科は精神障害がある流浪した孤児を収容して治療した。折よく治療室で回診した蔡紅霞は、黒くて汚い服を着てぼんやりしていた目で彼女を不安そうに見つめている孤児を見た途端、心が痛くなった。彼女は直ちにバリカンを持ってきて、孤児の頭を剃り、きれいな患者服を着替えさせた。翌日は春節だった。坊主頭になった孤児は頭が冷えて風邪を引きやすいことを考えた後、彼女はようやく営業する店を見つけて帽子を買った。孤児に帽子をかぶせた後、病室のあちこちで暴いていた孤児は突然に静かにした。一部の精神病患者は歪んだ考え方を持ち、服薬を拒み、または飲んだ薬をいろんな方法で吐いた。このため、蔡紅霞はすべての看護師に対し、「患者の手に薬を送り、患者の口に薬を入り、服薬を確認した後に離れる」という指示をだした。彼女は心を込めて患者を介護した結果、数多くの患者が回復した。

たゆまず努力して、精神疾患の回復法を数多く考え出し、多くの成果を取る
 
蔡紅霞の指導の下、患者は作業療法センターで書道の練習をする

1998年以来の6年間、彼女は休暇を利用して資料を集め、文献を閲覧した。2004年に、彼女を編集責任者とする『現代精神疾患介護学』が出版された。82万字近くがある同書は全軍初の精神疾患介護学の専門書として、この分野の空白を埋めた。また、彼女は現行の管理法に対して編纂した『精神科看護管理規定と看護師の業務手順』は、すでに病院精神科の看護業務の基本規則・制度になり、数か所の精神病専門病院に介護上の重要な参考資料としてみなされた。長年にわたり、彼女は臨床実践を結び合わせて、学術論文を26篇発表し、前後にして『精神疾患の家庭介護と回復叢書』などの9部の専門書の編纂に参加し、軍隊医療成果賞を8回受賞された(そのうち、主要研究者として5回受賞された)。

 
苦労をいとわず研鑽して、敢然と患者に効く娯楽性がある療法を作る

蔡紅霞の指導の下、患者は手仕事をする

患者の回復の品質を向上させるため、蔡紅霞は病院が精神科で「作業療法センター」を設立することをきっかけとして、全軍にわたって率先して新たな回復法を作った。即ち、患者の趣味によって、手仕事、陶芸、書道、作画、舞踏などの回復補助をする多種類の娯楽活動だった。この創意工夫は患者のために、智慧と心の扉を開いた。2011年7月、回復した患者の十字刺繍作品は「全国精神病患者細工作品コンテスト」の一等賞を勝ち取った。2012年10月、彼女に率いられた回復の患者は第3回北京市精神病回復患者技能大会に参加して、最高の得点で一等賞を勝ち取った好成績を取った。今まで、7000人の患者は作業療法センターで補助治療を受けた後、回復して退院した。