先日、ある老人ホームの院長が延慶区救急サブセンターを訪れ、「救死扶傷 争分奪秒、急救先鋒 守護生命(模範的な救急医療隊として、迅速な応急措置で患者の命を救う)」という感謝の言葉が書かれた錦旗を救急医療隊に贈り、敬意を表しました。
旧暦1月3日(2月31日)の午後、延慶区救急サブセンターで突然電話が鳴り響きました。当直の救急医療隊(李石華医師、盧頴看護師呂英、謝箏筝運転士)は配車指令センターから、「老人ホームに入所している高齢の患者が痙攣を起こし、緊急の治療が必要な状態です」という任務を受けました。
任務を受けた後、隊員たちは直ちに現場に駆け付けました。李石華医師は現場に連絡し、患者の容態を尋ねたところ、電話の向こうは「早く来てください。お年寄りさんが食事中に気道閉塞を起こしたのでハイムリックを行っていますが、異物は排出されていません。今はかすかに息と脈があります」と心配そうに叫びました。李石華医師は看護師に喉頭鏡の準備をさせながら、電話でハイムリックを続けるよう指示しました。謝筝筝運転士は救急車を運転して現場に急行しました。到着後、隊員たちは救急機器を持って患者の部屋に走りました。この時、患者は地面に横たわり、唇は紫色で血で覆われていました。診察の結果、患者の意識は朦朧としており、心拍数は速く、呼吸は弱く、血中酸素は低下し続けていました。李石華医師の指揮の下、隊員たちと現場職員が患者を担架で救急車に移しました。盧頴看護師は素早く吸引器を開き、患者の口から血を吸い取りました。李石華医師は用意されていた喉頭鏡を手に取り、すぐに患者の口を開けましたが、喉の奥に喉頭と同じ色の異物があり、患者の弱い呼吸に合わせて上下に動いていることが確認した後、異物が上に移動する時に患者の口に手を入れ、7cm×4cmほどの異物(スペアリブ)を取り出しました。隊員たちはすぐに酸素マスクで患者に酸素を供給し始めました。まもなく患者は意識を取り戻し、紫色に変色していた唇は徐々に正常に戻り、呼吸も正常に戻り、血中酸素も徐々に正常値に達しましたが、患者の生命の安全と予後を確保するため、隊員たちは迅速に患者を病院に送り、その後の治療のための貴重な時間を確保しました。
この錦旗を見て、隊員たちは喜びと誇りを感じました。彼らは老人ホームの信頼に感謝し、専門的で効率的な治療、真剣で責任ある態度、そして「時は命なり」という信念を持って、今後も人々の健康を守り続けると語りました。
北京救急センター(120)のアドバイス:高齢者は喉頭組織の構造が衰えているため、硬いもの、つるつる食感のあるもの、大きいものを食べると気道閉塞を起こしやすいです。咀嚼を補助する総入れ歯を長く装着している高齢者は自身の咀嚼・嚥下機能が弱っているため、事故の可能性を減らすためにも入れ歯を装着する習慣を維持する必要があります。気道が閉塞した場合、直ちにハイムリッヒ法を行います。気道が完全に閉塞し、患者の意識がない場合、直ちに心肺蘇生法を行います。事故が発生した場合、患者の命を救うための貴重な時間を確保するために、タイムリーに120(救急車)通報して助けを求める必要があります。
