豊台長新店鎮120救急ステーションが過去1年間の救急出動状況を集計したところ、低血糖患者が一定の割合を占め、病状が急速に進行し、命にかかわる患者もいたことが判明しました。
低血糖症とは、空腹時血糖値が成人で2.8mmol/L未満、糖尿病患者で3.9mmol/L未満の状態を指します。不規則な食生活、長期の運動不足やダイエット、偏食などにより栄養失調に陥ると、体が十分なエネルギーを得られず、血糖値が低下しやすくなり、突然低血糖を起こすことがあります。糖尿病患者が過剰な血糖降下剤を使用したり、食事が間に合わずにインスリンを注射したりすることも低血糖の原因となります。また、免疫力が低下している人、重い膵臓疾患や悪性腫瘍のある人も、突然の低血糖に悩まされることがあります。
低血糖症が改善されないまま続くと、中枢神経系に影響を及ぼし、めまい、疲労感、目のかすみ、言語障害、異常行動、精神錯乱などの症状が現れることを、おそらく多くの人は知らないでしょう。重症の場合、昏睡やけいれんに至ることもあり、生命を脅かすこともあります。
低血糖の症状が現れたら、ただちに血糖値を上げる措置をとる必要があります。患者が意識ある場合、キャンディー、ビスケット、フルーツジュース、甘い飲み物など、糖分の多い食べ物や飲み物を素早く摂取することが推奨されます。症状は通常15分以内に緩和されます。症状が改善しない場合、再び食事をとることが推奨されます。症状が和らいだ後、再び血糖値が下がらないように、パンや饅頭などの主食を適当に食べることも必要です。
低血糖で意識のない患者を発見したら、まず患者の気道が確保されていることを確認します。気道閉塞がある場合、気道を確保し、嘔吐物の誤嚥を防ぐために頭を傾けるなど、窒息しないような緊急措置を直ちに講じる必要があります。また、医療スタッフが専門的な治療を施します。その後、患者を迅速に病院に搬送し、さらに治療を続けます。
北京救急センター(120)の医療スタッフによるアドバイス:低血糖の頻発を避けるためには、適時適切な栄養補給を行い、1日3食の規則正しい食生活を維持し、空腹状態での入浴やランニングなどの激しい運動を避けることが推奨されます。同時に、めまい、倦怠感、動悸などの低血糖症状が出た場合に備えて、角砂糖やチョコレートなどの糖分を補給できる食品を多めに持っておくと、事故を防ぐことができます。