12月末のある朝、豊台区救急サブセンターの救急隊(新村街道管轄)は、「高齢者が自宅で転倒して足首を捻挫し、緊急に搬送が必要です」という救急要請を受けました。救急隊はすぐに現場に駆け付けました。途中、医師は家族と電話で連絡を取り、病状を把握した上で医療指導を行い、怪我を悪化させないよう、歩かずにじっとして、怪我をした関節を揉んだり回したりしないよう伝えました。同時に、冷たいタオルや氷を巻いたタオルで患部を冷やし、腫れと痛みを和らげるよう指示しました。現場到着後、患者は医師の診察と手当てを受け、ただちに最寄りの病院に搬送されて治療を受けました。
冬場の雪道は滑りやすいため、高齢者の方が安心して歩けるよう、転びにくい靴を履かせることが推奨されます。また、捻挫などをした場合、応急処置を施し、(症状の悪化を防ぐために医療機関を受診すること)が推奨されます。
1、これ以上の怪我を防ぐため、直ちに運動を中止します。
2、患部を冷やす:捻挫が起きてから48時間以内に、捻挫した部位から軟部組織の滲出が増加する(腫れ)ため、アイスパックなどで患部を冷やすことで症状を軽減させることができます。痛みや腫れを軽減するために、2~3時間おきに20~30分程度行うことが推奨されます。アイスパックなどを使用する際、皮膚の凍傷を避けるためにタオルなどで巻くことが推奨されます。
3、圧迫:捻挫した部位を包帯や弾力包帯で圧迫固定して腫れを抑えることができますが、血行を妨げないよう、きつく圧迫しすぎないよう注意する必要があります。
4、捻挫した部位を高くする:捻挫した部位を高くして腫れを抑えることができます。足首の捻挫の場合、マットやクッションの上に足を高くして置くことが推奨されます。
5、48時間後、痛みと腫れが軽減すると、捻挫した部位は以前の滲出液を吸収し始めます。この時、温湿布を使用して患部の血行を良くすることで、腫れの軽減を早めることができます。1回15~20分、1日2~3回の頻度で行うことが推奨されます。
6、安静と軽い運動:捻挫の初期には、捻挫した部位を動かさず、負荷をかけないようにする必要があります。症状が改善するにつれて、回復を促すために軽い動きや運動を徐々に始めることができます。
重度の捻挫の場合、特に痛みが続いたり、その他の深刻な症状(明らかな変形、体重を支えられない、骨折の症状など)が現れた場合、120番通報するか、自分で医療機関を受診し、適切な治療とリハビリの指導を受けることが推奨されます。
