冬は一酸化炭素中毒が多発する季節です。石炭や薪を燃やした暖房器具を使う家庭もあるため、この時期には一酸化炭素中毒を未然に防ぐために特に注意する必要があります。
12月11日、北京救急センターの派遣指揮センターは、家で2人が程度の差こそあれめまいと吐き気を訴えており、応急処置を必要としているという通報を受けました。冬に家でめまいと吐き気を同時に訴える場合、一酸化炭素中毒の可能性が高いため、配車担当者の喬澤年さんは直ちに救急車を出動させました。また、通報者に 「すぐに窓を開けて換気してください。可能であれば患者を屋外に移動させて横向きに寝かせ、呼吸状態を観察してくだい」と指示しました。
救急車が現場に到着した後、救急医は一酸化炭素中毒と初歩的に判断し、直ちに経過観察と酸素吸入などの適切な処置を施しました。配車担当者はすぐに病院の救急治療室に連絡し、重篤患者を優先的に治療する「グリーンチャンネル」を確立しました。その後、患者は病院に搬送され、治療を受けました。
暖房器具が集中的に使用される季節に入ると、配車指令センターは率先して北京市で高気圧酸素治療室を持つ病院を選別し、その利用状況について電話で確認しました。そのため、一酸化炭素中毒の患者に関する通報を受けた場合、配車指令センターは患者に迅速に対応可能な病院と連絡してグリーンチャンネルを確立することができます。
アドバイス:一酸化炭素中毒の場合、できるだけ早く窓を開けて換気し、患者を危険な環境から風通しの良い場所に移動させ、速やかに120番通報することが大切です。救急車を待つ間、患者の襟を緩め、嘔吐による窒息を防ぐために気道を確保しながら、防寒措置をとり、患者の意識と呼吸状態を注意深く観察する必要があります。患者が意識不明で呼吸をしていない(または、ため息のような呼吸しかしていない)場合、直ちに心肺蘇生法を実施する必要があります。