毎週救急話題:秋雨で気温が下がる中、雨に濡れた時に風邪を予防する方法は?
ソース:北京市衛生健康委員会
日付:09/20/2024

「一場秋雨一場寒(秋の雨を一回経験するたびに、気温が下がる)」ということわざの通り、雨に濡れると関節炎やリウマチの発作を起こしやすくなるだけでなく、寒さによって風邪を引くこともあります。雨に濡れた時に風邪を予防するにはどうしたらいいでしょうか?。

1、すぐに低温にさらされないようにします

濡れた直後、冷房の効いた温度の低い部屋に入らないようにしましょう。まず、清潔なタオルで体を乾かすか、湯船につかり、体温を早く正常な状態に戻す必要があります。入浴時、生姜やよもぎなどを入れる薬草風呂を利用すると、温陽散寒(気血を温めて血行を改善する治療法)の効果を高めることができます。

2、首と重要なツボを守ります

漢方医学では、首は寒さに非常に弱いため、雨の後は首を保護するために特別な注意を払う必要があります。風寒(風邪やインフルエンザなどのウイルス(外風)と冷えや寒さ(外寒)が組み合わさった病邪)を防ぐために,小さなスカーフを巻くことができます。また、風府のツボ(後頭部と首の間にある窪み、生え際の少し上あたり)は風寒による風邪の緩和に効果的なため、ドライヤーを使って首の後ろに優しく風を当てることができます。その際、ドライヤーの温度は低めに設定し、直接肌に当てないようにしましょう。

3、雨水に足を浸さないようにします

漢方医学では、足の裏は全身の臓器の反射区であるため、雨は体内に湿気を集めやすく、湿邪(胃腸の働きが悪くなり、水分代謝が低下し、体に余分な水分が蓄積する状態)を形成し、関節炎やリウマチなどの症状を誘発します。大雨の後、地面に停滞した水には多くの細菌や真菌が含まれており、汚水に長時間足を浸していると、水虫(足白癬)や浸軟性皮膚炎などの皮膚病を引き起こす可能性があります。そのため、外出時にはゴム製の靴を履いたほうがいいです。水の中を歩かなければならない場合、できる限り足を水に浸す時間を短くし、その後、直ちに足をきれいな水で洗います。そして、塩を入れたお湯に15~20分ほど足を浸すと、体内の寒邪(気温が急に下がったり、雨に濡れたりすると人体に侵入する陰の邪気)を追い払い、殺菌する効果があります。

4、お湯や温かいスープを適度に飲みます

雨に濡れた後、お湯か温かいスープを飲んだ方がいいです。漢方医学では、生姜湯が一番いいです。生姜は体を温める性質があり、発汗解表(発汗剤を用いて風邪などの外邪が体表に侵入した状態(表証)を解除する治療法)、温中止嘔(胃や十二指腸などの消化器(中焦)を温め、嘔吐を止める治療法)、化痰止咳(痰を消散させ、咳を止める)などの効果があります。生姜湯を作る時、紅棗や桂皮などの薬草を加えると、温陽散寒の効果を高めることができます。通常、新鮮な生姜をスライスし、紅棗や桂皮と一緒に煮てスープを作り、熱いうちに飲みます。生姜の皮は栄養素が豊富で、より良い薬効をもたらすため、取り除かないようにしましょう。

5、マッサージや艾條灸で冷えを解消します

 冷えが体に侵入している兆候を感じたら、マッサージや艾條灸(艾葉(よもぎの葉)の有効成分であるアルテミシニンに火をつけて、その温熱効果で、体の経路上のツボを刺激し、気・血の流れを良くして、痛みや病気を改善する治療法)を試してみましょう。マッサージの時、背中や肩、首をもんだりたたいたりして、経絡を温めることができます。特に肩井や肩中俞のツボなどを意識して指圧すると、肩や首の冷えを和らげる効果があります。艾條灸の時、臍や腰など冷えが顕著な部位に施すことができます。関元や腎俞のツボに施すと、温補腎陽(温性の補腎陽薬を用い腎陽虚を治療する方法)で抵抗力を強める効果があります。

北京救急センター(120)のアドバイス:滑りやすい道路や交通事情により、雨天時の外出が困難になるため、その際には以下の点にご注意ください!

1、適切な靴を履きます:雨で足が濡れることを防ぎ、滑るリスクを減らすために、グリップ力のある防水靴を選びます。

2、雨具を持ちます:傘やレインコートを持ち歩き、雨が降ってもすぐに体を覆って濡れないようにしましょう。

3、道路状況に注意します:雨の日の道路、特に水がたまっている場所は滑りやすいため、歩く時は注意し、水が溜まっている場所を避けます。。

4、交通ルールを守ります:歩行者もドライバーも交通ルールを厳守しなければなりません。必要に応じて速度を落とし、安全な走行を心がけます。

5、車両の動きに注意します:ドライバーは車両の制動距離が長くなる可能性があることに特に注意し、十分な車間距離を保ち、急ブレーキを避けます。

6、木の下への雨宿りを避けます:雷やその他の気象現象による危険を避けるため、木や高い建物の下への雨宿りを避けます。

7、携行品をしっかりと保管します:携帯電話や財布などの携行品は湿気による損傷を避けるため、必ず防水バッグに入れておきます。

8.、天気予報に注意します:外出前に天候を把握し、それに応じた準備をします。大雨や異常気象が予想される場合、外出を控えます。

9.、体を温めます:雨の中の移動は肌寒いため、適度に厚着をして体温を維持します。

10、体調管理に注意します:雨の中を長時間歩くと、風邪やその他の病気にかかる恐れがあるため、外出後、速やかに乾いた服に着替え、必要であれば温かいお茶や生姜湯で体を温めます。