毎週救急話題:高温多湿の気候では熱中症に注意
ソース:北京市衛生健康委員会
日付:08/09/2024

7月中旬、雨上がりの湿気が高温を伴い、息苦しい暑さが続きました。北京救急センター(120)の配車指令センターは「成人男性が小学校の前で気絶している」という通報を受けました。豊台区鉄営救急ステーションの救急隊員は任務を受けた後、直ちに出発しました。途中、校門で子供の迎えを待っている間に失神して倒れたことがわかり、熱中症によるショックと判断しました。現場に到着した救急隊員はすぐに患者の状況を確認したところ、顔色が悪く、大量の汗をかき、呼びかけには反応がなく、大動脈の拍動が強く、呼吸が速いことがわかりました。直ちに患者を救急車に移し、静脈アクセスを確立し、血糖値を測定し、心臓モニターに接続したところ、バイタルサインから低血圧の可能性が示されました。看護師は救急医の指示に従い、素早く患者に水分を補給し、最寄りの病院に搬送しました。途中、医療スタッフによる効果的な応急処置の後、患者は5分ほどで目を覚まし、血圧も正常に戻りました。家族はほっとして、医師と手を取り合って感謝し続けました。

北京救急センター(120)のアドバイス:夏季の気温上昇と頻繁な降雨による高温多湿な環境は体内の酸素消費を加速させ、血管拡張と血流促進を引き起こし、突発性の激しい心血管系・脳血管系疾患のリスクを高める可能性があります。発汗量が多くなり、水分が補給できなくなると、低酸素症を引き起こし、脳への酸素供給が不十分となり、頭痛、めまい、吐き気、ひどい場合には電解質異常などを引き起こす可能性があります。そのため、外出時には日よけ帽子や日傘を着用し、水分補給をするなど、熱中症予防に努めることが大切です。特に、高血圧、糖尿病、心血管系・脳血管系疾患を持つ高齢者は、一度息苦しさや不快感を感じたら、うっかりして病状を悪化させないよう、速やかに救急ダイヤル「120番」に電話するか、最寄りの医療機関で診察・治療を受ける必要があります。