毎週救急話題:野外で雷雨が多い季節、落雷事故の応急処置に関する注意事項
ソース:北京市衛生健康委員会
日付:06/07/2024

 夏の猛暑と共に梅雨が始まります。雷の特殊性から、夏の雷雨は落雷を起こしやすいです。2024519日、北京市は雷注意報を発表しましたが、北京救急センター(120)配車指令センターの配車担当者は万里の長城の未開放区域に登っていた男性が雷に打たれ、意識不明で緊急の治療が必要となるという通報を受けました。救急車を出動させた後、配車担当者は電話で指導を行いました。電話の相手はパニックに陥っている様子でしたが、積極的で協力的な態度で現場の状況を説明しました。

配車担当者は断続的な説明から有用な情報を見つけ、患者は万里の長城の未開発区域におり、雨宿りする場所もなく、山のふもとから離れているため、救急車は迅速に到着できないと判断しました。そのため、彼女は指導を行いながら、すぐに110(警察)と119(消防)に協力を求めました。約20分後、「患者はようやく呼吸が戻り、蘇生に成功した」という朗報が電話から伝えました。

救急車が山のふもとに到着した時、雨はまだ止んでいませんでした。重い救急機材を担いだ救急医は消防隊員や警察とともに、雨をものともせず1時間以上も山を登り、ようやく患者のもとにたどり着きました。現場で救急医が診察したところ、患者のバイタルサインは比較的安定していましたが、意識はまだ戻っていませんでした。救急隊員は警察の協力のもと、スムーズかつ安全に患者を病院に搬送しました。

 北京救急センター(120)のアドバイス:雷雨時の外出は最小限にとどめ、高台や孤立した小屋、山の上や尾根など広々とした場所で滞在したり、大木の下に雨宿りをしたりしないでください。洞窟の入り口も転がる岩にぶつかる可能性があるため、雨宿りには適していません。感電して地面に倒れている人がいた場合、素手や濡れた工具で助けずに、まず負傷者を危険な環境から助け出し、120番に通報して救急隊員の到着を待つことが大切です。