「春捂秋凍(春は厚着に,秋は薄着に)」は民間の養生法の一つです。春には陽気が生まれ、万物がよみがえますが、寒気がまだ残っています。この時期に人体は外界の寒邪に対抗するために保温が必要です。一方、「秋凍」は自然界の温暖から寒冷への気候法則に沿い、身体に適度な寒冷刺激を与え、身体の抵抗力を向上させることで、来るべき冬に備えます。
「春捂」の意義は身体の陽気を守り、風邪や体調不良を予防することにあります。「秋凍」は秋に身体に適度な寒冷刺激を与えることです。秋は陽気収斂の季節であるため、人体の陽気が徐々に体内に戻り、寒さに対抗する能力が徐々に高まります。この時期に、適切な寒冷刺激によって体が寒冷環境に適応し、自らの免疫力を向上させるだけでなく、体内の余分な熱を排出し、健康維持にも役立つことができます。
寒くなる時、厚手の綿入れコートを早くから着ると、身体が冷気から刺激を受けず、身体自身の防寒能力が低下してしまい、人体機能の調節がうまくいかなくなります。今、厚手の服を着ると、「三九(冬至から数えて19日目から27日目の9日間)」などの寒い季節に鼻や気道が冷気の攻撃を受ける場合、内部の血管が収縮し、血液の流れが悪くなるため、抗菌力が弱まり、鼻や気道に潜んでいる細菌が咳、くしゃみ、鼻水、発熱などの症状を引き起こしやすくなり、発病しやすくなります。
北京救急センター(120)のアドバイス:健康な人は秋に冷たい空気に触れることで抵抗力を刺激し、健康増進に寄与します。体の弱いお年寄りや子供たちは体調を崩さないよう、天候に応じて衣服の増減を適切に行う必要があります。秋晴れの爽やかな気候の中、屋外での運動量を増やすことは体力向上に大いに役立ちます。
短いけれども美しい北京の秋を大切にし、一緒に健康的な生活を楽しみましょう!
