「小暑大暑、上蒸下煮(小暑と大暑の節気になると、上は炎天下、下は蒸し暑く、天と地の間にはまるで大きな蒸籠のようになる)」ということわざがあるように、まもなく一年で最も暑い時期を迎えます。
夏は五行で火、臓腑の心に対応します。心は神を蔵し(心が感情で人の精神、意識、思索活動を支配する)、汗は心の液であるため、夏の暑い時期、人々は落ち着きのなさや不眠、夢に悩まされることが多いです。したがって、小暑には養心に適し、心火を静めることに注意を払うことが重要です。「熱散由心静、涼生為室空(熱の散ずるは心の静かなるに由る、凉の生ずるは室の空なる為なり)」という白居易の詩があるように、まず落ち着いて良い精神状態と安定した感情を保つことが大切です。心が静まれば、自然と涼しく感じられます。一方、静と動の組み合わせに注意し、気功法の八段錦、太極拳とウォーキングなど、適度なフィットネスを選択し、大量発汗による陽気損傷を避ける必要があります。
小暑は夏の最も暑い時期の始まりを意味します。この時期、夏バテが現れ、発熱、大量発汗、食欲不振、便の乾燥、舌の赤みなどの症状が現れることがあるため、一番大事なのは避暑することです。
どうすれば避暑することができますか。日常生活では、特に暑い時間帯の外出を避けます。外出を余儀なくされた場合、日焼け止めを塗る、日傘をさす、日焼け防止用の服を着るなど、日焼け対策をします。普段から汗をよくかく人は水分補給を怠らないようにする必要があります。食事の面では、暑い夏には暑気払いをする食べ物を食べることをお勧めします。米仁、フジ豆、緑豆などの主食類と冬瓜、ヘチマ、ニガウリなどの野菜は暑気払いをする効果があります。
北京救急センター(120)のアドバイス:小暑の気候は異常に暑く、屋外はまるでスチームオーブンのようです。気温の高さに対処するために、多くの人は室内でエアコンを使ったり、冷たい飲み物を大量に飲んだりすることに慣れています。しかし、過度の冷えは身体に不快感をもたらし、特に消化器系疾患につながりやすく、腹痛や下痢などの症状を誘発します。また、寒い環境は体の免疫力にも影響を与え、風邪や咳などの呼吸器系疾患のリスクを高めます。そのため、高齢者や子供、病弱な人はより一層の注意が必要です。エアコンの温度が低すぎないように26℃に設定し、冷気が直接人体に当たらないようにエアコンの吹き出し口を上向きまたは下向きに調節することをお勧めします。
