4月24日の朝10時頃、120経済技術開発区救急センターの当番医・王宇さんは「建設現場で男性が誤って高所から転落し、救急治療が必要です」との出動要請を受けました。救急隊員が現場に急行しました。事故現場は、深さ5メートルの換気パイプの中に患者が横たわっており、その中は閉鎖空間であるため、救出が非常に困難な過酷な環境でした。王宇さんは管内に呼びかけ、患者に状態を聞きました。再度確認したところ、患者の意識ははっきりしており、右足首と右上肢に痛みがあり、動作に障害があることが分かり、直ちに現場責任者に連絡して119番通報してもらいました。119番が現場に到着するまで、患者を落ち着かせていました。119と120が相談した結果、すぐに救助計画を立てました。小柄な看護師・牛達さんが降下服を着て、救急用品を持ってゆっくりと管内に降りていき、救助をすることになりました。光がない狭い管内で、患者は極めて不安定でイライラしていました。牛達さんは患者を落ち着かせながら応急処置を行い、診察の結果、右足首と右上肢が変形しており、骨折の疑いがあることが判明しました。その後、すぐに包帯や固定などの応急処置を施し、患者が吊り具を装着するのを手伝いました。
パイプラインの出口には王宇さんが蘇生用具を持って待機していました。救助に成功した後、患者は救急隊員によって直ちに救急車に移されました。静脈アクセスの確立、継続的な心臓モニタリングと酸素投与......一連の専門的な救命処置の後、患者は安全に病院に到着し、さらなる治療を受けました。
北京救急センター(120)のアドバイス:高所落下事故は出血や骨折などの怪我をしやすく、特に頸椎損傷のリスクが大きいです。頸椎損傷は脊髄神経が損傷する可能性が高く、呼吸中枢もこの場所にあるため、窒息が起きると死亡や不可逆的な障害を引き起こす可能性があります。高所落下事故の負傷者については、常に意識、呼吸、致命的な出血の有無に注意し、それに応じた応急処置を施すことが大切です。また、頭部と頸部は十分に固定し、保護し、安定させ、勝手に手足を引っ張ったり、動かしたりすることを避ける必要があります。二次被害を避けるために、救急隊員が到着するまで負傷者を動かさないでください。
