毎週救急話題:子どもが熱を出したときの対処法
ソース:北京市衛生健康委員会
日付:12/23/2022

毎年冬は子どもの風邪や発熱が発生しやすい季節となり、どうしたらいいのか途方に暮れる親御さんも多いのではないでしょうか。子どもが熱を出したらどうすればよいですか?

脇の下や耳は子どもの体温を日常的に測定する場所です。例として、腋窩温37.5~38℃を微熱、38.1~38.9℃を中熱、39.0~40.9℃を高熱、≧41.0℃を超高熱とします。子どもが熱を出したとき、必ずしも解熱剤を飲むとは限りません。腋窩温≥38.2℃(口腔温≥38.5℃、肛門温≥39℃)および/または著しい体調不良がある場合、解熱剤の投与をお勧めします。生後3ヶ月未満の発熱のある赤ちゃんには、物理的な冷却を第一選択とすることをお勧めします。子どもに適した解熱剤はイブプロフェンとアセトアミノフェンの2種類しかないので注意が必要です。生後6ヶ月以上の赤ちゃんには、イブプロフェンとアセトアミノフェンのどちらを使用しても構いませんが、生後3~6ヶ月の赤ちゃんには、アセトアミノフェンの使用をお勧めします。

発熱自体は、子どもの体が積極的に病気と闘っていることを反映した、さまざまな症状のひとつに過ぎないのです。解熱剤は体温を平熱に戻し、発熱による不快感を和らげ、快適に過ごすために投与されるものです。子どもがゆったりと安らかに眠っていて、呼吸が安定していて、体温が38.5℃以下で、寝ている間に目が覚めてしまう様子がなければ、当分の間、起こして解熱剤を与える必要がありません。安静にしていれば、感染症からより早く回復することができます。熱がある場合、よく休ませることが回復につながります。乳幼児では、体温調節中枢の発達が不完全なため、体温の変動が激しく、高熱が並行して出ないことが非常に多いです。子どもの随伴症状の有無を観察する必要があります。例えば、39.0℃の高熱があっても、元気で食欲があり、四肢末端が温かく、痙攣していない場合、あまり心配する必要はなく、熱を下げることを待つだけでよいです。逆に38℃でも元気がなく、食欲がなく、寝ている間に目が覚めてしまう場合、早めに医療機関を受診した方がよいです。つまり、親御さんは温度だけでなく、子どもの精神状態も重視しなければならないです。

子どもが熱を出したとき、すぐに病院に行く必要があるのはどんな状態ですか?

1.高熱が続き、尿量の減少や涙などの明らかな脱水の兆候があります。

2.生後6ヶ月未満の乳児、未熟児、慢性疾患(栄養失調、先天性心疾患など)を持つ乳児で、嘔吐や下痢が頻繁に起こり、食事ができません。

3.便に出血があります。

4.下痢の他に昏睡や痙攣などの症状があります。

5.ヒューヒューという咳、呼吸困難、腹痛や嘔吐を伴う発熱なども早急に治療する必要があります。