応急処置は「死神」との闘いです。身近な人が急病になったとき、ほとんどの人はどうしたらいいかわからず、パニックに陥ってしまいます。周りに突然急病になった人がいたとき、応急処置のゴールデンタイムをいち早くつかみ、命を救う絶好の機会を使って「死神」の手から人を救い出すように、救急医療について詳しく知っておくことが大切です。あらゆる急病の中で、心停止ほど危険なものはありません。心停止後の4分が応急処置のダイヤモンドタイムで、心肺蘇生を正しく行うと、救急システムが発達している地域では30~50%の生存率が得られます。4分を超えると、酸欠による脳の皮質細胞の不可逆的な損傷と死亡が起こり、6分を超えると生存率は大きく低下し、10分を超えると生存率は1%未満となります。応急処置時間:4分。まず、すぐに120番に通報します。次に、現場ですぐに胸骨圧迫と人工呼吸を行い、心臓や脳などの重要な臓器への血液供給を維持します。注:口対口人工呼吸が不可能な場合、初期段階では単純な胸骨圧迫が同様に有効です。
気道に異物が詰まったとき、場合によっては気道が塞がることがあります。完全に気道が塞がると窒息し、数分以内に適時応急処置を行わないと、いつ生命に危険が及ぶかわからない状態になります。応急処置時間:4-10分。このような状態の人を見かけたとき、まず、すぐに120番に通報します。次に、ハイムリック法を用いて応急処置を行います。患者の背後に立ち、患者の腰に腕を回し、患者のへそから指2本分上の位置を見つけて右手でこぶしを作り、そこに虎口を合わせ、左手で右手を持ち、腹部の下から斜め上に向かって連続的かつ急速な力で衝撃を与え、気流の衝撃で異物が排出されるようにします。注意:異物が排出されたかどうかにかかわらず、速やかに医療機関を受診することが大切です。
