夏休みがやってきました。夏は自然に親しみ、山や森に入り、郊外の風景を体験するのもいいですし、「野泳(防護施設がない自然水域で泳ぐ)」も多くの人が楽しむ娯楽活動です。しかし、野泳は目に見えない危険性があり、常に悲劇を生む可能性を秘めています。
最近、120の配車指令センターには、溺死事件に関する救援要請が相次ぎ、悲劇は避けられない状況になっています。ここでは、120が野泳の危険性と溺れた時に自分や他人を救う方法について解説しています。
自然水域はほとんどが防護施設がない川や溝、野外の湖や貯水池です。非遊泳区域の水域条件は複雑で、岩礁、雑草、沈泥、渦流があることが多く、注意しないと事故が発生する可能性があります。夏は梅雨の時期で、川の増減が大きく変わることが多く、同じ場所でも水位の変化で危険でないところから非常に危険なところまで変わってしまうことがあります。また、自然水域での水温、水面、水中の温度差は、けいれんやめまい、不快感を引き起こしやすく、大きな危険性が潜んでいます。また、自然水域で泳ぐ時、うっかりして鋭利なものが皮膚に刺され、その傷口から病菌が体内に侵入し、命にかかわることもあります。
溺れるような状況に陥った場合、以下の点に注意する必要があります。
1、落ち着いて、手足で慌ててもがいてはいけないです。
2、水に落ちたらすぐに息を止め、靴を蹴って手足をリラックスさせます。浮いてきたと感じたら、できるだけ長く仰向けの姿勢を保持します。
3、浮いているものを探してみます。
4、救助者が現れたら、水中の人は慌てて救助者の手や足、腰などをつかんだりせず、救助者の指示に従わなければなりません。そうでなければ、救助者の命にかかわるかもしれません。
溺れた人が救出された場合、まず呼吸、心拍、意識があるかどうかを判断し、ない場合はすぐに口の中の異物を取り除き、心肺蘇生を行い、120通報をします。呼吸や心拍がある場合は、120番に連絡すると同時に、溺れた人の保温を行います。溺れた人が目を覚ましたら、熱湯や甘くした生姜湯など温かい飲み物を少量与えます。
最後に、自然水域で泳がないこと、普通の場所で泳ぐことを心がけてください。野泳には危険性が潜んでいるので、命の安全を守るために注意しましょう。
