毎週救急話題:夏場の発汗に注意
ソース:北京市衛生健康委員会
日付:06/10/2022

毎年夏になると、北京救急センターには、過度の発汗による低カリウム血症で全身がだるい、手足がだるいという通報が数多く寄せられます。運動で汗をかくと、体内のナトリウムとカリウムが大量に奪われます。低カリウム血症になると、手足が痛くなったり、力が入らなくなったりして、ひどいときには動悸や胸のつかえ、吐き気などが起こります。豚の赤身、魚介類、牛肉、パクチョイ、油菜、ジャガイモ、バナナ、山芋、ほうれん草、アーモンド、くるみ、ピーナッツ、大豆、緑豆などにカリウムが豊富に含まれていますが、調理法にも気を配ることが大切です。野菜の詰め物を作る時に汁を抜いたり、食べるときに出汁を抜いたりすれば、「低カリウム」料理を食べることになります。亜鉛も必須微量元素であり、子供の成長発達や免疫機能に深く関わっています。大量の汗をかくと、亜鉛が過剰に失われることがあります。10歳未満の子どもには、世界保健機関(WHO)は1日あたり10mgの亜鉛摂取量を推奨しています。普通の食生活をしていて病気もない子どもは、基本的に食事から亜鉛の1日の標準摂取量を達成することができます。しかし、発汗過多の子どもは、牡蠣、赤身の肉、魚、エビ、動物の内臓など亜鉛を多く含む食品の摂取を増やす必要があり、亜鉛のサプリメントを適度に摂取することもあります。

暑い夏には、体の血管が伸び、血流が促進され、抵抗が減り、発汗しやすくなります。そのため、ナトリウムが多く排出され、腎臓の負担が比較的少なく、他の季節より血圧が低く、軽度の高血圧患者でも「正常」まで下がる人もあります。自己判断で薬を減らしたり止めたりする人がいますが、実はこれは非常に危険なことで、医師の指導のもとで薬を調整する必要があります。また、高血圧患者は、生活習慣を合理化し、良い習慣を維持することが重要です。