毎週救急話題:ゴキブリ薬の誤飲に注意
ソース:北京市衛生健康委員会
日付:10/29/2021

最近、北京救急センターの配車指令センターに、ゴキブリ薬を食べ物と間違えてお粥に混ぜて食べてしまった90歳の男性の家族から助けを求める電話が入りました。不快な症状は出ていませんでしたが、それでも家族を不安にさせてしまったため、救急車で病院に連れて行って検査をしてもらうことになりました。

万が一、ゴキブリ薬を誤飲した場合は、意識があるうちに薬剤の吸収を抑えるための催吐処置を行います。また、誤飲した量やタイミングによって、患者の状態は様々で、不快な症状が出ない人もいますが、頭痛、めまい、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの症状が出たり、ひどい場合には胸の圧迫感、痙攣、呼吸困難、さらには昏睡状態に陥ることもあります。しかし、症状の有無や重症度にかかわらず、生命に関わる重大な事態を避けるためには、速やかに医療機関を受診することが重要です。

北京救急センター(120)には、お年寄りや子供たちがゴキブリ薬、84消毒液、モスボール、液体蚊取り線香などを誤飲したり、家族が病気のときに使う薬を誤って飲んだりしてしまったことに関する電話が普段よくかかってきます。また、青少年や成人の方が家族に腹を立てるために、故意に毒物を摂取するケースもあります。そのため、成人が家族の中のお年寄りや子供にこれらの毒物の使い方を説明し、誤飲を防ぐことが大切です。一方、成人は衝動的に自分の健康を害するような行動をして、自分や家族を悲しませてはいけないと思います。