毎週救急話題: 熱中症の応急処置について学ぼう
ソース:北京市衛生健康委員会
日付:08/20/2021

最近の猛暑で熱中症の発症率が高いことがニュースになっていますが、熱中症の応急処置の方法を知っておくことは重要です。熱中症とは、高温環境で体温調節機能が低下して起こる一連の症候群です。高熱、高湿度、低風速の環境で、体温を調節する機能が失調し、一連の不快な反応や熱中症を引き起こしやすくなります。

生活の中では、前兆熱中症や軽度の熱中症が多く見られます。前兆熱中症は、めまい、目のかすみ、耳鳴り、吐き気、嘔吐、呼吸困難、動悸、喉の渇き、大量の発汗、集中力の欠如などが特徴ですが、体温は37.5℃を超えません。

軽度の熱中症は、顔面紅潮や顔面蒼白、息切れ、大量の発汗、肌のほてりやべたつき、心拍数の増加、弱い脈拍などが特徴です。熱中症は軽度の熱中症と重度の熱中症に分けられます。軽度の熱中症は、めまい、頭痛、顔面紅潮、喉の渇き、大量の発汗、全身の脱力感、動悸、脈の乱れ、集中力の欠如、協調性のない動作などが特徴です。

重度の熱中症には、熱けいれん、熱疲労、熱射病などがあります。熱けいれんの主な症状は筋肉の痛みや痙攣です。熱けいれんの場合は、涼しい場所でじっとして休ませ、ジュースやスポーツドリンクを飲んでください。心臓病の既往がある場合や、1時間経っても熱けいれんが治まらない場合は、直ちに医師の診察を受けてください。熱疲労はすぐに発症し、患者はめまい、嘔吐、けいれん、失神などの症状を起こすことが多いです。冷たい飲み物やノンアルコールの飲み物を与え、冷たい風呂に入り、冷たい水で身体を冷やし、エアコンをつけ、薄手の服に着替えるなどの対策が必要です。症状が重く、心臓病や高血圧を伴う場合は、直ちに医師の診察を受けてください。熱射病の症状は様々で、めまい、吐き気、非常に高い体温(口腔内温度が39.5℃以上)、汗をかかずに赤く熱く乾燥した皮膚、寒さに対する恐怖感などがあります。患者を涼しい場所に移動し、冷たい水で体をこするなどして速やかに体を冷やし、大量の水ではなく、少量の甘くした生理食塩水を飲ませ、速やかに120番通報してください。