毎週救急話題:溺れたときの自力救助法・相互救助法
ソース:北京市衛生健康委員会
日付:06/21/2021

毎年夏になると、子どもや青少年の溺死事故が多発する。その理由は、安全に対する意識が低く、事故が起きても冷静に自分を救うことができないこと、また、応急処置が適切でないために救助のタイミングを逃すことなどが挙げられる。心を痛める一方で、溺れないための予防法や溺れた時の自力救助、相互救助について学ぶべきだと思う。

溺れた後の応急処置:現場の救急隊員は溺れている人をまず岸に移し、120番に連絡する。救急車が到着するまでの間、その場で応急措置をとる。1、口を素早くこじ開け、咽頭や鼻の中のヘドロやゴミなどを取り除くことで、口や鼻の閉塞感を解消する。2、心肺蘇生法。溺れている人の心臓が止まったら、経験豊富なライフガードはすぐに心肺蘇生法を行う。まず、外胸部圧迫をする。両手を交差させて圧迫を行い、両乳頭の中間から下の位置に約5cmの深さで、100~120回/分の圧迫速度で行う。胸骨圧迫と人工呼吸の頻度は、胸骨圧迫を30回行うごとに人工呼吸を2回程度行う。溺れている人の保温に注意し、上着を着ている場合は、濡れた服が体温を奪ってしまわないように、できるだけ早く脱がせる。