毎週救急話題:春の行楽では凧糸による怪我に注意
ソース:北京市衛生健康委員会
日付:04/29/2021

春爛漫の4月は凧揚げにはもってこいの季節だ。誰もがこの機会に子供と一緒に凧揚げをしてリラックスした時間を過ごしたいと思っているはずだが、近年、凧糸による怪我が頻発し、心配されているのが現状となっている。凧糸は細いナイロンやガラス糸、プラスチック製の編み糸などで作られているが、丈夫で切れにくいのが特徴だ。凧が空に舞い上がっている時に、糸は張って非常に鋭くなる。風が強い場合、このように張った凧糸は、空中に吊るされた「ナイフの刃」のようなもので、人がうっかりして怪我をしてしまうことがよくある。怪我をした人は、指先や「虎口」(親指と人差し指の間のまた)、首などを切られることが多い。傷はたいてい薄くて深いので、感染を防ぐためにすぐに止血して包帯を巻かなければならない。首を絞められた場合は、まず凧糸を首から取り除く。呼吸停止の場合は、直ちに心肺蘇生法を行い、速やかに医師のもとへ運ぶ。

安全上の注意:凧を揚げる時に、平坦で開放的な場所を選び、人混みの中で揚げなく、凧糸が道路を横切らないようにする。子供が凧を揚げる時に、小さい凧を選び、綿の凧糸を使うようにする。風が強い時や凧が絡まった時に手を怪我しないように、手袋をして、できるだけ早く凧を手放す。人目を引く色の凧糸を選んだり、布などの目印を凧糸に結んだりして、周囲の人に注意を促す。近くで凧を揚げている人を見かけたら、歩行者や自転車に乗る人はゆっくりと移動し、周囲に注意を払うようにする。電線の近くには揚げないようにする。電線に絡まっている場合は、電柱に登って取りに行ったり、何かで電線を叩いたりせず、すぐに警察に連絡し、プロな作業員に依頼して取り外すことで安全を確保する。