毎週救急話題:異物が喉に詰まった時の応急手当
ソース:北京市衛生健康委員会
日付:01/12/2021

        幼児は成長過程において、外の世界に非常に興味を持つようになる。彼らは常に口で「世界を探検」してみて、さまざまなものを口に入れて味見をしたり感じたりする。しかし、探検すると同時に、命を脅かすリスクも現れる。北京救急センター(120)が受け入れた幼児に飲まれた異物の中、コインやガラス玉、ボタンなどの小さな丸いもの、ピンや針金などのとがったものがあり、洗剤などの液体と電池などの有毒物質もある。飲み込んだ異物が気道に詰まって窒息を引き起こさなくても、食道の壁を擦りむいて消化管穿孔などの重篤な状態を引き起こすおそれがある。そのため、幼児の状況をしっかりと観察し、タイムリーに医師の診察を受ける。異物が気道に詰まった時に、応急手当をとる必要がある。そうでないと、幼児は窒息で命を脅かされる。日常生活において、ハイムリック法は非常に有効な応急手当であるため、親たちもマスターしておくことを勧める。
        大人に適用する場合:1、傷病者の後ろに立つ。2、両手で腰を回し、片手で握ってこぶしを作り、肋骨の下と臍の真ん中に当て、もう一つの手で握りる。3、速やかに腕で両脇を絞り込みながら、こぶしを上・内側方向に瞬時にひきあげ、気流で気道・喉に詰まった異物を排出する。異物を排出するまで、以上のことを繰り返す。
        2歳以上の幼児に適用する場合:1、幼児の後ろにしゃがみこんでひざまづき、両手で肋骨の下と臍の真ん中に当て、片手で握ってこぶしを作り、もう一つの手で握る。2、両腕で絞り込みながら、幼児の胸を瞬時に押さえる。3、気道に詰まった異物を排出するまで、数回連続で押さえる。異物を排出するまで、以上のことを繰り返す。
        1歳以下の乳児に適用する場合:1、片手で乳児の下顎骨を押さえ、腕を子供の前胸に押し付ける。2、片手で乳児を抱え、顔を下にして救助者の膝の上に置く。3、両側の肩甲骨の真ん中に5回叩いた後、乳児を仰向けにする。4、人差し指と中指を胸骨の下半部に当て、5回押さえる。5、異物を吐くまで、以上のことを繰り返す。
        注意:乳児の両足を掴んで逆さまにして宙吊りしたまま、背中を叩いてはいけない。そうすると、異物を排出できないだけでなく、頸椎を傷つけるかもしれない。異物が液体である場合、まず気道をクリアする必要がある。2回息を吹いてみると、吹き込めない場合は、異物が気道を塞いでいる可能性があると判断できる。