毎週救急話題:冬に多発する一酸化炭素中毒の予防
ソース:北京市衛生健康委員会
日付:12/21/2020

一酸化炭素中毒事故の多くは石炭ストーブを使う平屋で発生するが、暖房シーズンはさらに事故が起きやすい時期である。ガス中毒の原因は、気密性の高い部屋における石炭ストーブでの加熱・調理、換気不良や煙突の設置不良、天候不良などが考えられる。悲劇を避けるために冬場で暖房を使う時に安全上のリスクに注意すべきである。一酸化炭素中毒の症状は頭痛、めまい、動悸、脱力感、吐き気、嘔吐である。重度の場合は昏睡状態、各種反射応答の消失、失禁、四肢の冷え、血圧の低下などがあり、命に関わることもある。平屋の住民は定期的な配管点検や老朽化した設備の取り換え、部屋の換気などに注意しなければならない。自宅はビルで暖房用の石炭ストーブを使わないので、一酸化炭素中毒の心配がないと思っている人も多いようであるが、実に石炭ストーブだけでなく、ガス給湯器をつかったり、エアコンをつけたままの車内で寝たり、炭火を使う鍋料理を食べたりすることで、一酸化炭素中毒が発生することもある。その中、家庭用ガス給湯器による事故が多い。その予防策として、ストーブや給湯器を定期的に検査し、加熱装置を浴室の外に設置し、換気口を設置する必要がある。入浴時に窓やドアを少し開けて風通しを良くし、入浴後に給湯器のスイッチを切る。熱すぎる水を使わず、めまい、頭痛、目のかすみ、耳鳴り、吐き気、嘔吐、動悸、脱力感などの症状が現れると、すぐにガス給湯器の使用を中止し、ドアを開けて新鮮な空気を対流させ、意識があるうちに助けを求めて叫ぶ。一酸化炭素中毒の人を見つけた場合、すぐに窓やドアを開けて換気する。あるいは患者を有毒な環境から、風通しが良くて新鮮な空気がある室外に運ぶ。そして呼吸と心拍を確認し、必要に応じて心肺蘇生法を行い、専門的な治療を受けるために120通報をする。また、一酸化炭素警報器を自宅に設置し、定期的に点検修理することで、安全性と効果を保つ。