毎週救急話題:誤った応急処置に注意
ソース:北京市衛生健康委員会
日付:11/30/2020

  魚の骨が喉に刺さった時、ご飯などを勢いよく飲み込んだり、酢を飲んだりする方法は正しいか。日常生活において、魚の骨が喉に刺さったことがよくある。多くの人はマントウ、ご飯などを魚の骨と一緒に勢いよく飲み込もうとするが、このような「民間療法」で魚の骨がもっと深い所に刺さって食管を破る可能性がある。酢を飲んでも魚の骨を溶かさず、逆に食管の水腫を引き起こして具合を悪くする可能性がある。正しいやり方:小さい魚の骨が刺さった時に、野菜またはマントウ、ご飯と一緒に飲み込むことができる。大きい魚の骨が浅く刺さった時にピンセットでゆっくりと抜けるが、深く刺さった時に、口を開けても骨を見えなかったり、異物感が強すぎて我慢できなかったり、しゃべらなかったりすると、できるだけ病院に行くべきである。食物が喉に詰まった時に、水を飲んで症状を緩和できるという言い方がある。多くの人は食物が喉に詰まると、すぐに水を飲むべきだと思うが、これは必ずしも正しいやり方とは言えない。食物が小さくて食管に入って詰まった場合、水を飲むと症状を緩和できるが、食物が大きくて咽喉に詰まると咳を起こす。この場合、水を飲んでも症状を緩和できず、逆に症状の悪化、激しい咳、窒息を起こし、直ちに緊急措置をしないと死亡する可能性がある。たとえ緊急処置をして命を救っても、呼吸性肺炎を起こす可能性がある。正しいやり方:ハイムリック法(腹部衝撃法)を利用する。即ち、傷病者の後ろにまわり、両手で腰を回し、右手で握りこぶしを作りみぞおち(臍の上に指幅2本分)に当て左手で握り、体を密着させて腕で両脇を絞り込みながら、こぶしを上・内側方向に瞬時にひきあげ、気流で異物を排出する。