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毎週救急話題:患者の状況判断における瞳孔の確認
ソース:北京市衛生と計画出産委員会
日付:05/26/2017
現場での応急措置における患者の状況の判断について、意識や呼吸、脈拍などの確認を述べたが、今日、患者の瞳孔の観察について話す。医学上、瞳孔は眼球の真ん中にある丸い穴を指す。瞳孔の表面を覆っている透明の薄膜は角膜である。正常な瞳孔は室内の自然光において、直径が3~4ミリで、両側の瞳孔の円、大きさが等しく、対光反射と調節反射があり、そして、敏感である。
救急現場で患者の瞳孔を観察するときは、両側の瞳孔の大きさ、光に対する瞳孔の反応の有無及び目に点状出血、水腫の有無などの状況から病状を判断する。両側に散瞳が見られる場合には、生命を脅かす非常に重篤な状態であることを示してる。両側の瞳孔が明らかに開いて、ペンライトの光に対して縮小しない場合は、患者が瀕死状態にあるか或いは既に死亡していることを示す。もし、片側の瞳孔が開いて、両側瞳孔の大きさが異なる場合は、患者が重篤な状態にあることを示す。例えば、脳卒、深刻な頭部外傷などはそうである。瞳孔が縮小し、両目の瞳孔が針の穴状態に収縮して正常状態より明らかに小さく、そして、患者が意識を失った場合は、有機リン中毒かヘロイン中毒、脳幹損傷の恐れがある。
つまり、瞳孔の異常は多くの場合では重篤な状態にあることを示しているため、すぐに120番に電話をし或いは病院に連れて行き、応急措置を受けさせる必要がある。
