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毎週救急話題:ネットで流れている卒中の救急方法は信用できない!
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日付:05/26/2017
ネットで流れている卒中の救急方法:脳卒中(脳出血、塞栓を含む)や顔面神経麻痺が起きたら、すぐに針で患者の両耳たぶ一番下のところを刺し、それぞれ一滴の血を絞りだすと、病気がすぐに治り、しかも如何なる後遺症を残さないという。事実上、前述の救急方法は信用できない!
中医には確かに瀉血治療法というものがある。人間がショックを起こし或いは高熱を出した時、応急処置として瀉血療法で治療し、ツボを刺激することにより、症状を和らげることができるが、耳たぶを刺すという脳卒中救急手当はあまり聞いたことがない。また、突然の脳卒中発症の治療法と日常の治療法には大きな違いがある。突然脳卒中が起きた場合は、脳出血にしても、脳梗塞にしても、脳の局部の血圧が上昇し、脳血流量の低下や酸素不足になるため、生体防御機構は自動的に血圧を高め、血液を脳に送り、瀕死の脳細胞を救う。しかし、この時、応急処置として軽率に瀉血すれば、急激な血圧の低下を引き起こし、脳細胞死を加速させてしまうおそれがある。
正しい処置法は、直ちに120番に電話をし、救急隊員が来るまで、患者を仰向けに寝かせて、なるべく患者を動かさないようにし、そして、呼吸気道を確保するために服を緩める。
