毎週救急話題:電解質異常
ソース:北京市衛生と計画出産委員会
日付:04/28/2018

 

 今日(4月18日)、一台のバスは平和門を経て、車内で突然倒れた男性を北京救急センターへ運んだ。同センターの医師は初歩的な検査(患者の血糖値、血圧を測り、心電図検査を行うなど)を行った後、患者の症状を和らげた。また、医師は患者に詳しく尋ねた結果、患者が昨夜から今朝まで何も食べないゆえ、電解質異常を引き起こして倒れた可能性が高いと推測した。

 電解質異常の主な症状は、ナトリウム(Na)代謝異常、カリウム(K)代謝異常、カルシウム(Ca)代謝異常、マグネシウム(Mg)イオン代謝異常などである。軽度の低ナトリウム血症の症状は味覚の減退、筋肉の痛みであり、中度の低ナトリウム血症の症状は頭痛、性格の変化、吐き気、嘔吐などであり、重度の低ナトリウム血症の症状は意識不明になったり、反射が消えたりするなどである。高カリウム血症の症状は三つある:1、重症な不整脈、不規則な呼吸など。2、初期症状は筋肉痛、倦怠感などである。重症の場合、四肢末梢に呼吸筋麻痺を引き起こす。3、憂鬱な精神状態になったり、外界に対する反応が鈍くなったり、興奮状態に陥ったり、情緒不安定または焦燥になったりする。重症の場合、意識障害、過睡眠、意識不明などの症状が出る。

 電解質異常を予防するポイントは、普段に水分の補給に注意して脱水症を予防することである。栄養均衡の飲食も電解質異常の予防に役立てる。重症な電解質異常の場合、患者の静脈に注射をして電解質を正常な水準に回復させる。