ナビゲーション
毎週救急話題:北京市120救急センターによる警告:火事による吸入性損傷の予防に要注意
ソース:北京市衛生と計画出産委員会
日付:10/15/2018
多くの火傷患者は同時に吸入性損傷を受け、ひどい場合には命に危険を及ぼす。北京市120救急センターは、火事の場合、有害ガスを体内に吸い込んで損傷を起こすことを避けるため、濃い煙の吸入を直ちに防ぐ必要がある、と呼びかける。
吸入性損傷とは、熱気、煙または化学物質などを気道に吸い込んで咽頭鼻腔部、気管、気管支ひいては肺の損傷を引き起こすことである。火傷の患者が同時に吸入性損傷を受けた場合、治療の難度が常に高くなる。軽度の吸入性損傷は常に口腔、鼻腔と咽喉に限られて、臨床症状は患者の痰に炭粉があったり、口腔が赤くはれ上がったり、時にまめがあったり、喉頭には軽い痛みと乾きを感じたりすることである。中度の吸入性損傷は常に咽喉と気管の損傷を引き起こし、患者は声がかすれたり、上気道が赤くなったり、むくみが出たりする。重度の吸入性損傷は常に気管支、細気管支と肺胞の損傷を引き起こし、気道粘膜の脱落、肺水腫、無気肺などの症状が出て重度の呼吸困難を起こす。
火事の場合、煙は上部の空間に集まる。火事場から逃げる時、身体を地面に近づいて匍匐前進するまたは腰をかがめて前進する。また、濡れたタオル、マスクなどを口と鼻に当て、熱気と煙などを吸い込まないようにして避難する。部屋が火に囲まれて逃げられない場合、有害ガスの侵入を防ぐため、濡れたタオルと服でドアの隙間を塞いだ後、ベランダと窓口で外に「火事だ!」と叫んで他人に知らせる。そして、科学的な方法で自力で脱出し、或は救助を待つ。
