毎週救急話題:子供の頭部外傷の応急手当
ソース:北京市衛生と計画出産委員会
日付:10/15/2018

 

  子供がいたずら好きで頭部を打撲しやすい。頭部外傷の場合、一番危険なのは頭蓋内出血を生じていることである(可能性が非常に低い)。軽度の頭部外傷の場合、軽い頭痛と局部の腫れの症状だけが出る。頭部を強く打たれた場合、脳震盪を引き起こす恐れがある。脳震盪の普通な症状は、当惑になる、嘔吐、打たれた前のことを思い出せない、眩暈、視力低下などである。重度の頭部外傷の場合、患者が数分間以上に気を失い、又は意識不明に陥る。児童患者の鼻又は耳から黄色い液体と血液が流れ出した場合、頭蓋骨骨折を引き起こす可能性がある。その場合、直ちに救急車を呼び、児童患者を一番近い病院の救急治療部へ運ぶ。医者は児童患者の病状を検査し、出血を止めるために頭皮の傷口を縫合する。

 救急手当て:頭部外傷の有無と危篤状態に陥るかどうかをできる限り速く確認する。一番注意すべき点は、勝手に患者を動かないで、以下の手順で素早く緊急処置をすることである:先ず、昏睡体位を取らせる。即ち、患者を横臥させ、頭部は軽度後屈させて低く保つことによって、気道閉塞を予防する。呼吸停止と心停止の症状が出る場合、直ちに心肺蘇生法を取る。頭皮から出血する場合、ガーゼなどで患部を直接に押して出血を止める。頭部を打撲した後、患者の鼻と耳から血液と脳脊髄液が流れ出す場合、患部を下に向かうままに、患者を横にさせる。即ち、左耳、鼻から脳脊髄液が流れ出すと左側臥位を取らせる。右耳、鼻から脳脊髄液が流れ出すと右側臥位を取らせる。喉と鼻からの出血の量が多い場合、呼吸困難を引き起こしやすいため、患者に昏睡体位をとらせて気道閉塞を予防する。