毎週救急話題:肩関節脱臼の応急処置
ソース:北京市衛生と計画出産委員会
日付:11/27/2018

 

  運動がやりすぎると、肩関節脱臼(関節を構成する各関節面の相対関係が乱れ、関節面の相互にずれが生じたことをいう)を引き起こす可能性がある。関節がはずれた後、関節包、靭帯、関節軟骨および筋肉などの軟組織の損傷、関節のまわりの腫張などの症状がでる。

  応急処置:肩関節の脱臼の場合、自分で整復すると関節がはずれるおそれがあるために、自分で整復しないほうがいい。また、脱臼と骨折の症状が非常に似ているため、はずれた関節を整復しないで、骨折しているものとして処置する。患部を固定したまま、できるだけ速く医療機関で整復を行う。

  肩関節脱臼が発生して、直ちに医療従事者と連絡を取れない場合、自分ではずれた関節を整復してみる。まず、筋肉をリラックスさせて、膝で脇の下を支えて脱臼した肩関節の方の腕を固定した後、もう一つの手がその腕をゆっくり内側へ持ち上げてはずれた関節を元に戻す。関節からガクッと音がして痛みが和らぐと、関節を整復する。特に注意することは、整復した後、念のため、病院でもう一度検査を受けた方がいい。また、患部に正しい処置を行った後、冷湿布で患部を冷やして、患部の痛みと腫れを和らげる。一昼夜で湿布で患部を冷やした後、熱湿布で患部を温めて、血行を良くする。熱湿布で患部を温める時間も一昼夜である。