毎週救急話題:気道異物による窒息を引き起こす高齢者に対し、120が直ちに応急処置を取る
ソース:北京市衛生健康委員会
日付:03/27/2019

 3月12日16時58分、気道異物による窒息を引き起こす一人の高齢者は、北京120(北京救急センター)に救助を求めた。救急車に乗った救急チームは直ちに高齢者の家に駆けつけ、気道を確保し、異物と口内の粘液を除去したことをもって、高齢者の命を救った。
 高齢者には気道異物による窒息を引き起こしやすい。年齢が増えるとともに、嚥下機能が低下し、咳反射で食べ物を気道に入りやすくなる。また、食べ物と唾液を充分に混ぜると、飲み込みやすいが、高齢者が分泌する唾液が少ないため、食べ物を喉に詰まりやすい。そして、歯の脱落などの口腔問題によって、食べ物をよく噛めないため、食べ物を気道に詰まるリスクが高くなる。
 気道異物による窒息を引き起こす場合、まず咳をして、自力で異物を排出するように努力する。咳で異物を排出できない時、「腹部突き上げ法」を取る。まず、患者の後ろに「弓歩」でしっかりと立ち、患者のウエスト付近に両手を回し、患者の頭を低くする。そして、片方の手で握りこぶしを作り、その親指が傷病者のへその上方で、みぞおちより十分下方の位置にくるように握りこぶしをあてる。もう片方の手で握りこぶしを握り、すばやく手前上方に圧迫するように突き上げる。異物を依然として排出できない時、直ちに120通報をする。