毎週救急話題:暑い夏に備える熱中症対策
ソース:北京市衛生健康委員会
日付:06/05/2019

 夏になると、熱中症が起こりやすくなる。熱中症の症状によって、Ⅰ度(軽度)、Ⅱ度(中等度)とⅢ度(重度)の三つに分けられる。Ⅰ度(軽度)の症状は暑熱環境によって倦怠感、大量発汗、喉が渇き、頭痛、眩暈、目がかすみ、耳鳴り、吐き気、呼吸が荒くなるなどである。以上の症状のほか、Ⅱ度(中等度)の主な症状は顔の紅潮、皮膚にやけどのような痛みがあり、38℃以上の体温などである。また、吐き気、嘔吐、顔面蒼白、脈率の増加、血圧の低下、冷たくて湿っぽい皮膚などの症状も重なり合って起こる。Ⅲ度(重度)の症状はⅠ度(軽度)、Ⅱ度(中等度)の症状のほか、痙攣、腹痛、高熱による失神、昏迷、虚脱感とショックであり、重症の場合、死亡になることである。
 Ⅰ度(軽度)、Ⅱ度(中等度)の場合、患者を風通しのよい涼しいところへ移動させ、体温、脈拍、呼吸と血圧の変化にしっかりと注意する。薄い食塩水、冷たいスイカジュース、緑豆スープなどを飲ませて水分を補給する同時に、仁丹、十滴水、藿香正気散などの熱中症対策の漢方薬を飲ませる。脱水、循環障害、高熱などのⅢ度(重度)の症状が出る場合、直ちに病院へ送って応急処置を取る。治療のポイントは体温を下げ、体内の水、電解質の異常とアシドーシスの状態を調整し、ショックと肺水腫を積極的に予防することである。