毎週救急話題:ポテトチップスを食べても大丈夫なのか?食品を経由して新型コロナウイルスに感染する可能性はないのか?
ソース:北京市衛生健康委員会
日付:07/03/2020

  最近、米飲料・食品大手ペプシコの中国現地法人・百事食品(中国)有限公司が、北京にある同社工場において新型コロナウイルス感染者が確認されたことを明らかにすると、世間から高い関心を集めた。それではポテトチップスを食べても大丈夫なのか?食品を経由してウイルスに感染する可能性はないのか?中国疾病予防管理センターの馮子健副主任は、これらの問題に関して次のとおり答えた。ポテトチップス生産工場で働く従業員が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたが、その感染者を通じて食品が汚染されたという事実は確認されていない。食べた食品によって感染したという事例は現在まで報告されておらず、食品の安全性について過剰に心配する必要はない。また、室温条件下では、ポテトチップスのような乾燥した食品に付着したウイルスが生き延びる時間は極めて短い。たとえ汚染されたとしても、ウイルスはたちまち不活性化する。新発地市場総合取引所内の複数の場所でウイルスが検出されたことは、特定の環境でウイルスによるかなり深刻な汚染が発生したという事実を示している。現時点での調査結果から導かれた初歩的な判断によると、新発地市場で現れた複数の確定患者は汚染された物体の表面を触ったことで、ウイルスが手に付着し、その後、口・目・鼻の粘膜に接触し、感染した可能性があるとみられている。このような感染形態は、疫学の用語で「媒介物感染」と呼ばれている。食品を経由してウイルスに感染する可能性はほぼないが、他人との接触による感染を予防する必要がある。そして、ウイルスを予防するために、手を清潔に保つのが大事である。したがって、よく手を洗う習慣を身に付け、できる限り汚い手で口・鼻・目に触らないように注意すべきである。