毎週救急話題:酷暑を安全に過ごすため、熱中症の予防に注意する
ソース:北京市衛生健康委員会
日付:06/12/2020

  最近、猛烈な暑さが続く北京は、本格的な夏に入るにつれ、熱中症の予防も夏の必修科目になる。熱射病とは、高温の環境で体温調節機能が乱れることによる一連の症候群のこと。正常な場合、人体の産熱と放熱は動的バランスを維持する。周りの温度が体温より低くなると、人体は主に放射方式で放熱するが、周りの温度が体温より高かったり、体温に近づいたりすると、人体は主に汗の蒸発を通して放熱する。しかし、蒸発は空気の湿度によく影響される。湿度が高ければ高いほど、汗の量が少なくなる。そのため、高熱、高湿、低風速の環境で、人体の体温調節機能が乱れ、一連の異常をきたして熱中症を引き起こしやすくなる。熱中症は軽度と重度に分ける。軽度の場合、眩暈、頭痛、顔の紅潮、喉の渇き、大量の発汗、動悸、早すぎる脈拍、集中できない注意力、手足の運動障害などの症状が現れる。重度の場合、熱性痙攣、熱衰弱、熱射病などの症状が現れる。熱衰弱の患者は突然に発病し、眩暈、嘔吐、痙攣、昏迷などの症状が現れる。その場合、涼しいノンアルコール飲料を飲ませたり、冷たい水で体を拭いたり、クーラーを使ったり、薄い服を着させたりするべきである。症状がひどくなるとともに、心臓疾患、高血圧も併発になる場合、直ちに病院に行かなければならない。熱射病の患者は、眩暈、吐き気を感じたり、体温が非常に高かったり(口内温度は39.5℃を超える)、赤くて熱い皮膚が乾燥で汗がなかったり、冷え性になったりして色んな症状が現れる。その場合、患者を日陰で涼しい場所に移動し、冷たい水で体を拭くなどの方法で体温を下げる必要がある。大量の水を飲ませなくて、糖分と塩分がある水を少し飲ませるべきである。また、直ちに120通報をする。