毎週救急話題:患者の命を救う心臓病に関する三つの薬の服用方法
ソース:北京市衛生健康委員会
日付:01/15/2019

 

 「強烈な胸痛を感じる時、直ちに10粒の復方丹参滴丸(冠性心疾患、狭心症などの漢方薬)、2錠のニトログリセリンを舌下に入れる、或いは3錠のアスピリンを噛み砕く!」と言われるが、これが正しいやり方であるか?
  実に、以上のやり方は間違っている。
  現在、復方丹参滴丸のような薬が狭心症の症状を緩和する薬品として使われるが、急性心筋梗塞の治療薬として使われる確実な証拠がまだいない。
  ニトログリセリンは狭心症の症状を緩和する常用薬であるが、すべての虚血性胸痛を緩和できないし、心筋梗塞の悪化も阻止できない。通常、舌下に入れる量は0.25-0.5mgであり、最初から2錠を舌下に入れてはいけない。重度の心筋梗塞又は下壁心筋梗塞が起こった時、重度の低血圧状態を併発する。この場合、ニトログリセリンの服用は血圧をさらに下げて命を脅かす。
  通常、アスピリンは抗血小板薬として、急性心筋梗塞の治療に使われる薬品であるが、大動脈解離の胸痛が起こった場合、アスピリンの服用は大動脈解離による出血を悪化させる、或いは緊急手術中、有効的に止血できないなどの治療できない結果になるため、胸痛の原因をわからない場合、勝手に薬品を服用してはいけない。